
「ググる」時代の完全終了
2025年5月27日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
Newspicksに「週刊ジョーホー番組」という世界を揺るがしたニュースを毎週1本ピックアップしてディープにしゃべくり倒す動画コンテンツがあるのですが、これが本当にディープかつ分かりやすくて最近ハマっています。
この動画の分かりやすさというのが、しゃべり倒している二人(Newspicksニューヨーク支局長の森川潤氏と同編集委員の後藤直義氏)の知識と説明能力によるところが大きいと思います。
そして、今回この番組を取り上げたのは、この動画のテーマが、今年2025年がインターネットの世界を25年以上にわたって支配し続けてきたグーグルによる「検索(つまりググること)」が新しく登場したOpenAIなどによる生成AIによる「要約」に取って代わられるターニングポイントの年になるのではないかというものだったからです。
以下に、お二人の会話から私が学び取った内容を書きたいと思います。
現在、インターネット「検索」の世界シェアはグーグルの検索エンジンが9割以上を占めています。そして、それはグーグルが1998年に検索エンジンを公開してから一貫していて、何ならこの規模になってからも微妙に増加するくらい圧倒的なものだったらしいのです。
そして、言わずもがなその圧倒的シェアからもたらされる同社の収益はほぼ「広告」というモデルに依っています。
それがここへ来てOpenAIなどによる生成AIがその圧倒的なシェアを歴史上はじめて「数%だけ」減少したらしいのです。
たった「数%だけ」という見方もあろうかと思われるのですが、ここがインターネットの生態系における大きなターニングポイントであることの「証拠」かもしれないというのがお二人のおしゃべりで明らかにされているのです。
まず、グーグルの「検索」というのは、検索窓に「英語 短期間 上達」というようなキーワードを入れると、それに関連したランゲッジ・ヴィレッジのような「国内留学」を提供しているような会社のサイトやそれらを紹介しているようなブロガーさんのブログが、ずらっと「リスト化」され、それぞれのページが青く表示されそこをクリックすることでそのページに飛ぶことができるようになっています。
このようにユーザーはキーワードに関連する内容を持つサイトのページに誘導され、実際にそのページを閲覧することで、そのリストの中にある選択肢を比較検討し、結果その商品を買ったりするわけです。
これによって、グーグルは検索結果のページに表示される広告で収益を上げることができるし、そのようなサイトを持つランゲッジ・ヴィレッジのような会社も売上につなげることができるのです。
一方で、生成AIによる「要約」は、検索キーワードではなく、「短期間で英語を上達させたいのですが合宿できる施設はありますか?」というような英語に詳しい人に直接聞くような形で質問でき、以下のように要約回答が生成されます。
つまり、リンクなしにずばり直接的に知りたい内容をコンシェルジュのように提案してくれるのです。
そのため、ユーザーにとっては、「検索」のようにリストに挙げられている複数のサイトに実際に訪問して、自分で最良の方法を選択する必要がなくなります。(まさに、コンシェルジュどころか秘書を雇っているような感覚にさえなります。)