ネットVSリアル
2016年6月12日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
ネットVSリアルどっちが強いか?という議論は、最終的に結論がでるものなのか、それとも最終的にはきちっとしたすみわけができるのか?
このことについてかなり明確に、そして実践の中から指針を示してくれる人の記事がかなり前の日経MJに載っていました。
それは、ツタヤ(CCC)の増田宗昭社長です。
もちろん、増田社長は「リアル」の陣営に軸足をはっきりおいている方ですが、明確に「すみわけができる」という主張をされています。
その理由は、なにも自分のビジネス可愛さの楽観主義からではなく、しっかりと冷静に「顧客中心主義」の原則からその二つの顧客にとっての価値を突き詰めた結果だと言います。
まず、「価格」や「品揃え」では圧倒的にネットの価値が高い。また、「商品のリコメンド(推奨)」に関してもその数と質からしてネットに軍配が上がります。
それに対して、リアル店舗が勝るものは何か、それを「居心地」と「受け取り」そして「コミュニケーション」だと言います。
つまり、これらは人間しか持っていない「心地よさ」という感覚を物の売り買いにどのように融合させるかということだと思います。
つまり、ネットとリアルは3勝3敗で互角です。
だから、例えば「受け取り」のところを突き詰めまくったコンビニはこの時代に伸びて、「価格」や「品揃え」を土俵としているスーパーは厳しい状況におかれるという分析には唸らされました。
ですから、人間が人間であることをやめない限り、ネットとリアルは3勝3敗で互角であり続け、各プレーヤー企業はその選択をしたうえで、自分のとるべき戦略は自ずと見えてくるはずです。
非常に、自分自身にとっても「ハッ」とさせられる記事でした。