ブランドの価値
2008年6月21日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
昨日、金融機関主催の勉強会に出席させていただき、ブランドの確立についての講義を受ける機会がありました。
分かってはいてもこういうトッピックを専門家に直々に講義していただくと改めて言語化され、自らの頭の中にすっと入ってきて理解もかなり進むなと感じました。
「ブランドとはただ、かっこいいマークや名前をつけて何とかなるものではなく、商品と組織に対するステークホルダーからの評価と期待である。」
と講師の先生はおっしゃっておりました。
たとえば、ルイビトンの10万円のバッグの物質的価値は、国内メーカーの2~3万円のバッグのそれとそう大差はないのかもしれません。
しかし、消費者は、その差額7~8万円を喜んで支払って納得しているわけです。
このことが、消費者のその商品と組織に対するステークホルダーの評価と期待だということのようです。
しかし、重要なのは、その評価と期待を持続していくことです。
一時的なブームによって形成されたブランドはその価値が持続しません。その持続性があって初めて本当のブランドとして確立されていくのです。
それは、その商品や組織の歴史、物語等、そのものにしかないもの、オンリーワン性によって成り立つのです。
オンリーワンでなければ、すぐに他の組織との価格競争になり、ブランド価値は消滅することになるからです。
その講義の中であげられた一つの商品、「よこすか海軍カレー」。これはよこすかの地域ブランド振興策として立ち上げられたものですが、はっきり言ってカレーとしての商品価値は普通のカレー以下かもしれません。
なぜなら、普通のレストランにて出されるカレーのほうが現代人の口には合うはずですから。
しかし、明治期の海軍のレシピに忠実で、なおかつ海軍の街横須賀で食べるその当時のカレーの「味」というものはまさにオンリーワンなのです。
このことを聞いたとき、ブランドとは何ぞや、ということを今までになく、素直に理解できたのではないかなと感じました。
それを、私の頭の中にとどめておくのではなく、LVのブランディングに役立てたいと強く思いました。