人口減少と日本語文化
2024年7月13日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
先日は幸運なことに、「ユメタン」の著者であるキムタツ先生こと木村達哉先生の講演を地元で聞く機会を得、なんとその翌日には木村先生にランゲッジ・ヴィレッジに立ち寄っていただき、見学&意見交換までしていただくことができました!
木村先生に関しては、このブログでもすでに「超名門校ではどんな英語を教えているのか」という記事でご紹介していますのでご興味のある方は是非こちらもお読みください。
さて、この見学&意見交換会が実現したのは、「1万人の英語嫌いを救う」ことをライフワークとされ、地元富士市にて株式会社ココセンタを経営されている金谷尚美先生(ランゲッジ・ヴィレッジの公式アンバサダーでもあります!)の計らいのおかげです。
両先生には心より感謝申し上げます。
今回のご講演のメインテーマは「中高生の英語学習モチベーションを上げるためには」で、木村先生は様々な事例を挙げて子供たちの意識を高められていたのですが、その中で最も印象的だったのが、今後の日本の人口減少のすさまじさを目に見える形にした次のデータの提示でした。
(出典:キムタツブログ)
今から6年後の2030年までには600万人(インパクトとしては千葉県分の人口がそのまま消滅)が減り、2050年までには2657万人(東京都・神奈川・静岡県分の人口が消滅)、2100年(現在15歳の彼らにとっては時間的に十分現実的)までには7401万人(日本の半分以上の人口が消滅)という内容です。
これでは今あるインフラをとても維持できないので一気に大勢の外国人を受け入れなければならないため、彼らが受け入れられる言語、すなわち英語が主流にならざるを得ない実態が突きつけられました。
つまり、もはや彼らが社会に出るころには到底日本語だけで日本経済を維持することはできず、英語で仕事ができなければ親世代と同じような生活水準を維持することは絶対にできなくなるぞという、これ以上ない「脅迫?」をされていたのです。
参加していた中高生たちもかなりショックを受けた表情をしていましたが、私自身、知識としてはこのペースでの減少が見込まれることは分かっていたつもりですが、キムタツ先生の「○○県が消滅」「日本の半分が消滅」という見せ方によって身体に迫る「恐ろしさ」を感じざるを得ませんでした。
私はこの今まで何度もこのブログで日本人にとっては何よりも「マイナーな日本文化の存在こそが世界に刺激を与える」「人間は母国語でしか思考できない」「日本語でのOSを大事にしながら英語をアプリとすべし」と訴えてきました。
もちろん、私たち世代から彼らくらいまでで言えば確実にこのことが基本になることは間違いありませんが、このデータを目の当たりにすると、彼らが大人になるころ、すなわち彼らの子供が教育を受けるころにはこの私の考えが正しいと断言できない事態を心配する必要があるかもしれません。
「人口ほど予測が確実なものはない」ということはこのブログでも何度も確認してきたことですが、だったらなぜこのような状況を放置してしまったのか、もし出生率の問題を放置するのであれば、移民政策を穏便に進めることをしなかったのか、この二つしかない選択肢を堂々と両方とも無視し続けた結果を何の責任もない次世代に押し付けるのはあまりといえばあまりです。
「中高生たちよ、英語を勉強しろ!」
もはやこうなってしまっては、このキムタツ先生のメッセージをただただ胸に刻んでほしいと思います。