卒TOEICのすすめ
2013年3月17日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん,こんにちは。
いよいよ、SEACTテストが(限定)公開されランゲッジヴィレッジ内にて受験可能となりました。
受験案内サイトも完成しましたので こちら をご覧ください。
私たちは、冒頭の写真のような『卒』TOEICを提案する理由をいろいろなところで説明してきました。その中で多くの誤解をされることは、私たちがTOEICを完全否定しているのではないかと思われることです。
そんなことはありません。
TOEICは、コミュニケーションの基礎となる最低限の文法・語彙の有無をチェックするには機能的な試験です。
この点については、TOEICを適切に評価していますし、私たち自身、その範囲でスコア評価を活用させていただいています。(ただし、『受験テクニック対策』なしで受験する場合に限りますが・・・)
ただ、強調すべきはその範囲の中だけでの機能にとどめるべきだということです。ですので、全員が全員800点とか900点とかをとれたらいいな~と思う必要はまったくないと思っています。
一般のビジネスマンとしてコミュニケーションツールとして英語を捉えるのであれば、600点程度を一切の受験テクニック対策なしで自然体で取ることを目指し、それができるようになれば、もはやTOEIC云々は必要ないと考えるべきでしょう。
それがTOEICの機能を最も発揮させる方法だと思います。
コミュニケーションツールとしての英語を必要とするならば、TOEICなどのテストによって『最低限の文法+語彙」の習得が確認された後に、どのような力を身につけるべきなのかをしっかりと認識することが重要なのです。
その確認後にどのような力を身につけるべきなのかを明らかにするのがSEACTであると思っています。ですから、このSEACTテストの運営自体が『卒』TOEICの提案であると考えています。
しつこいようですが、なぜ、それ以上の力をTOEICが評価しきれないのかをご説明させていただきます。
それは、コミュニケーションは変化するものであるため、それを正当に評価するためには、その試験も変化するものでなければならないからです。下の図をご覧ください。
あなたは、「コミュニケーション」の概念を考えたとき、このような固定的なものだと考えますか?そんなことはありえないと思われませんか?
コミュニケーションはビジネスにしても生活にしても図のように、くっきりとした境界線があって,その中から固定的な能力の発揮を期待されるようなものではないのは明らかです。
そうです、コミュニケーションという人間と人間との営みは、まさに下の図のごとくアメーバーのように変化するものです。
ならば、その能力を評価する試験もそのようにアメーバーのようなものであるべきだというのが、私たちの主張なのです。
『卒』TOEICの考えを社会に広げることが、我々に課せられた責任だと思ってがんばっていきます。
この試験を一歩一歩、地に足をつけたものにすることが、その責任を果たすことにつながると信じて・・・