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平成の教訓

2020年6月3日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

今回は、政治関連の本をご紹介します。

それは、竹中平蔵 慶応義塾大学名誉教授の著書「平成の教訓」です。

小泉政権の懐刀として八面六臂の活躍をされた竹中平蔵先生が、改革の一線を退いた今だからこそできる平成時代の総括を一冊にまとめたものです。

一般的には、平成と言う時代は「失われた30年」という一言で総括してしまわれがちですが、著者は本書においていい時も悪い時もあるという「まだら模様の30年」というべきだと言います。

ただ、本書を読むといい時と悪い時の割合がやはり圧倒的に悪い時の方が多い、そしてその多くは政治・行政の明らかな失策によって生じているということが明らかにされています。

このように明らかにされると、なぜそのような明らかに間違った手法が、何の疑問も持たれずに長期間にわたってとられてしまったのか、非常に悔しくもったいない気持ちになります。

そして、その平成の中で圧倒的に割合の少ないいい時の政策を実行したのが小泉政権でしたので、その中枢にいた著者がその政権当時のことを語るときに、かなり自画自賛に聞こえてしまうのも仕方がないのかもしれません。(笑)

本書を通じて最も印象的だったのは、「非連続の変化」というキーワードでした。

著者は、この国が今後まともに生き残っていくためには、このキーワードを避けていくわけにはいかないということを強調しています。

2050年には日本の生産年齢人口が現在の半分になってしまうという現実を前提にすると、現在の延長線上でものを考えて生きていくことは決して許されないからです。

そんな「非連続の変化」の時代に必要なのは次のような正論を国民に対して勇気をもって言える政治家であると断言されています。

「申し訳ありませんが、ここから先は電気も水道もいきません。ゴミも回収しません。郵便局も撤収します。それでも住みたい人は住んでも構いませんが、できれば街に引っ越してくださいませんか?そのためのお金は政府が補填します。」

おじいちゃん、おばあちゃんの「ここは生まれ育ったところだから、今更慣れ親しんだこの場所から移動するなんて絶対に嫌だ。」という悲痛な叫びに対してこの正論をぶつけることは並大抵の覚悟ではできないことですが、それ以外に選択肢がないことが分かっていながらそれを言わないことは国の将来を預かる政治家として無責任極まることです。

そして、そのような時代に私たちは、そのような正論をいう政治家を自信をもってサポートする国民にならなければならないと確信しました。