
批判するなら代替案を出せ!
2011年11月28日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
私は、いままでTOEICの不完全性を指摘し続けてきました。
TOEICで900点の人より600点の人の方が会話が弾んでいる。このような光景はランゲッジ・ヴィレッジでは、決して珍しいことではありません。
ですから、ランゲッジ・ヴィレッジでのレッスンのレベル分けにTOEICをしようとするとかならずといっていいほど、変更を伴います。
それなのにも関わらず、日本では企業をはじめとしていろいろな組織が、構成員の英語力評価の事実上唯一の基準として使用しているのが現状です。
TOEICに限らずTOEFLや英検といった一般的な語学力テストはその実施に際して、一度に大量の受験者の語学力を極力低コストで実施することができます。
しかし、そのような試験によって評価可能なのは、listening, reading, writingという分野に限定されてしまいます。
ところが、組織が本当に評価を求めている社員の能力分野はほとんどの場合、『使える英語力』すなわちスピーキング力です。
現在ではそれに特化した試験が存在していないことから、企業としては、TOEICにおいてlistening, reading, writingの分野ができるのであれば、当然、スピーキングもできるであろうという仮説に基づいて判定をせざるを得ないということだと思います。
そもそも、理想的な試験がないことから、机上の試験が不向きなコミュニケーション能力の評価を、無理に活用しようとしていることころに問題があるのです。
このようなことから、特にビジネスマンなど、英語をはじめから道具として活用しなければならない宿命にある方に対してはTOEICの受験に夢中になることはほとんど意味がないと訴え続けてきました。
しかし、現在のところ、TOEICが事実上唯一の英語の評価基準として存在しており、他に選択肢がない以上、それならどうしたらいいの?というのが正直な反応だとは思います。
まさに、批判するなら代替案を出せ!です。
今年でランゲッジ・ヴィレッジの事業を始めて8年になろうとしています。その中で、「道具」としての英語とはどういうことなのか、そしてその力の源泉とは何なのかをずっと考えてきた8年だったと思っています。
その中で、本当に必要とされている「英語力」のイメージをおぼろげながら持ってきています。
それを今回、おぼろげではなく明確に、そして具体的にするべく研究しようと考えました。
その第一歩として、来年1月1日、一般社団法人 日本実用外国語研究所なるものを設立することになりました。
この研究所において、一生懸命代替案を模索していこうと思います。
オフィシャルサイトの公開は、新年あけてからの設立後になりますが、準備段階としてfacebook pageをご覧ください。
どのようなことを、どのような考えの下、行おうとしているのがをご理解いただけると思います。
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