
日本語における「括弧」の使い方
2025年6月8日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
引き続いて「日本語の大疑問2」からテーマをいただきますが、第三回目のテーマは「括弧の使い分け」についてです。
本書にこのテーマを見つけた時、これだけ長い間このブログを続け(今年で21年目になります)、自分なりには結構神経を使いながらも、そういえばきっちりとルールを学んだことがなかったという思いが強くなりました。
そこで、今回は教科書的に本書の説明部分を切り取ってみたいと思います。
まずは、どんな時に「括弧」を使うのか、その使い分けについてです。
1.会話文であることを表す。
2.文章の題名であることを表す。
3.メタ(認知)的な語(地の文とは異なる概念的な語用)であることを表す。
4.「強調」を表す。
ここまで書いただけでもすでに6つもの括弧を使っていることに気づかされます。
次にその種類についてです。
ちなみに、これら様々な種類の括弧の使い分けについて特段のルールは存在していないと言います。
つまり、それぞれの書き手が読み手にわかりやすく示せるように試行錯誤をしているというのが現状のようです。
ですから、冒頭で私が、「自分なりには結構神経を使いながらも、そういえばきっちりとルールを学んだことなかった」と反省の弁を述べましたが、私の括弧に対するスタンスは反省のしようがない当たり前のスタンスであったことが分かりました。
ただ、そんな括弧たちなのですが、次のような「決まりらしいこと」は存在しています。
令和4年1月7日に文部科学省の文化審議会が「公用文作成の考え方」を建議しているのですが、その中に「(丸括弧)と句点。」の関係(これについては私にとってもいつまでたってもしっくりこない厄介な問題でした)という興味深いものがありましたので以下に引用します。
それは、地の文と丸括弧があるとき、どこに句点をつけるかという問題です。
これについては次のような形を原則とすべきとの要領が示されていました。
「ミーティングですが、明日の8時でおねがいします(朝早くて申し訳ありません)。」
これからはこのブログの執筆時にこの「公用文作成の考え方」にのっとるように心がけようと思います。