日本人が見習うべき英語:イチロー編
2022年8月28日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
私は今まで日本人が見習うべき英語は決してネイティブスピーカーの英語ではないと何度も申し上げてきました。
日本語という母国語を持ちながら英語を外国語として操ることで英語圏の人々に自分にしか伝えられないメッセージを確実に伝えることのできる日本人スピーカー。
彼らの英語こそが日本人が見習うべき英語です。
今までに、このブログにおいてそれぞれPLO議長(当時)と2020年夏季オリンピックの招致委員会専務理事の故ヤセル・アラファト&水野正人氏、それぞれ文化庁長官(当時)と静岡県知事の近藤誠一氏&川勝平太氏の英語をご紹介してきました。
今回は彼らに加えて、シアトルマリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチローこと鈴木一朗氏の英語をご紹介します。
(28:55くらいから)
これは、2022年8月27日にマリナーズの本拠地シアトルでのガーディアンズ戦前に行われた行われたマリナーズの球団殿堂入り式典での本人のスピーチです。
もちろん、彼は式典に原稿をもって望んでいますし、また当然ですが野球選手でありアカデミックさで言えばすでにご紹介している四名には及ばないかもしれません。
しかし、私がこのスピーチを取り上げたのは彼のこのスピーチには、おそらくすでにご紹介した四名にはない英語で人の心を動かすことができる二つの優れた技術があるからです。
それは、「間」のとり方の巧みさと非常に絶妙な「(アメリカ人好みの)ジョーク」の取り込み方です。
この二つは、アメリカで19年間スターであり続けた日本人であるイチローでなければ身に着けることができなかったはずだと思うのです。
だからこそ、そんな技などどうしたって見習うことなんてできないよという声が聞こえてきそうです。
ただ、今まで彼のような日本人はおらず彼が初めての例であるわけですから、実際に可能かどうかは別として、私はありがたく参考にさせていただこうと思います。