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「本物」の時代

2024年9月26日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

本日(2024年9月26日)の読売新聞「編集手帳」に日本人として頼もしく感じるネタが取り上げられていました。

もう、ご存じの方も多いかと思いますが、ハリウッド俳優 真田広之氏のドラマ「SHOGUN 将軍」のエミー賞受賞に関してです。

以下、全文を引用します。

「日本の英語教育の父、斎藤秀三郎は鋭い聴覚の持ち主だった。英国のシェークスピア劇団の来日公演に出かけ、セリフのおかしさに気づいた。『お前らの英語はなっとらん!』というのをロンドン訛の英語でヤジったと伝わる。後の世、日本人ながら斎藤師も満足する出来でシェークスピアを演じたのが真田広之さんだろう。1999年、英王室の名を冠するシェークスピア劇団に招かれ、ロンドンの舞台に立った。当時すでに米国に拠点を移しており、『本物をやり切るために、イギリスの英語を必死に覚えた』と語っていた。今度は日本の『本物』をやり切って、成功したということだろう。ドラマ『SHOGUN 将軍』のエミー賞受賞である。米テレビ界最高の賞で、史上最多の18部門を制した。日本から時代劇専門のスタッフを呼び、フジヤマ、ゲイシャに代表される誤った日本像を廃し、世界を魅了する映像を作り上げた。『将軍』で終わりではあるまい。真田さんと言えば、若いころの忍者アクションを思い出す。影の軍団シリーズが懐かしい。ニンジャではなく、忍者の米ドラマを見てみたい。」

今回のエミー賞のニュースが日本で報道された後、すぐさまディズニープラスで「SHOGUN 将軍」を一気見して、読売の記事の言う通り、今までの日本を題材とした米国発の映像作品にありがちな、「なんちゃって日本」的なものが全くなく、日本人から見ても十分に納得できる充実の内容と、ハリウッドならではの莫大な資金が投じられたが故の迫力と映像美が合わさった「本物」に圧倒されました。

この作品を見るためだけにディズニープラスに入会しても十分に元が取れること請け合いです!

実は、私はこの読売の記事を見る前から冒頭の斎藤秀三郎氏の武勇伝については知っていました。

このエピソードは書籍紹介ブログにおいて紹介した#3「英語達人列伝」に収録されていたものだったからです。

本書を読んで、彼に限らず当時の英語達人の武勇伝エピソードに触れた時、私はこれが「本物」の英語達人なんだと本当にすがすがしい気持ちになりましたが、映像作品によって「本物」を外国人に示した真田広之氏にも似たような「すがすがしさ」を感じました。

今まで日本関連の米国作品の多くが「なんちゃって日本」だったのは、「それを彼らが求めている」という大義名分があったからだというのはその通りなのでしょうが、それを言い訳にせずに「本物」を作る努力を誠心誠意すれば、彼らはそれ以上の反応を返してくれることが、今回明らかになったのだと思います。

まさに「本物」の時代の到来です。

 

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