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正義と悪の共存関係

2025年3月28日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

私は紙ベースの新聞としてはランゲッジ・ヴィレッジの広告をお願いしている関係もあって「読売新聞」を購読しているのですが、ここ最近、朝刊の「編集手帳」と夕刊の「よみうり寸評」が私のアンテナにヒットするいい内容を連続して挙げてくれています。

今回(2025年3月26日)の「よみうり寸評」にも私のアンテナがヒットしましたので以下に反応した部分を引用します。

「『顔を食べさせるなんて残酷だ』漫画家のやなせたかしさんが『アンパンマン』を世に出したとき、大人の評判は散々だったという。顔をちぎって人を助けるの献身こそが正義。かっこよくないヒーローの哲学が幼い心をつかんだころには70歳が迫っていた。ヒット作のない苦難の時代を明るく支えたのが妻、暢さんだ。奔放で勝気なキャラクター、ドキンちゃんに姿が重なるらしい。やなせさんの著作を開けば、今に響く至言に背筋が伸びる。ばいきんまんは悪役だが、<善と悪は戦いながら共存しています>菌は敵とはいえ、イースト菌でパンを作る。敵と味方を峻別して徹底攻撃し、論破に喝さいを送る社会は何なのか。<正義で威張っているやつは嘘くさい>今なお先の見えない『正義』の戦争がただ痛ましい。」

子供向けの漫画と侮るなかれ、世の中は悪を殺し切ってしまえばよくなるような単純なものではないという「大人の論理」(いや大人でも分かっていない人が多い)を「アンパンマン」は知らず知らずのうちに子供たちに理解させようとしてくれていたということです。

特に「菌は敵とはいえ、イースト菌でパンを作る。」という言葉によって、以前このブログでも取り上げました次の「二宮尊徳の教え」を思い出させられました。

「経済なき道徳は寝言であり、道徳なき経済は犯罪である。」

清濁併せのむことで社会全体の最大の幸せを導き出すことを旨とすること。

誰もなしえなかった「ウクライナ戦争」を「正義で威張っているやつ」とは正反対のイメージがあるトランプ大統領が実現できるかどうか、世界は彼に期待するしか術がないのですが、その結果が最大の幸せにつながることを祈りたいと思います。

 

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