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歴史は本当に繰り返す

2025年4月21日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

高校時代、世界史の授業で、長い人類の歴史において、偏狭なトップによって扇動された大衆が知識人を公然と弾圧することが「正当化」されてしまうような理不尽なことが突如として起こったという事実を知りました。

中国の「文化大革命」とは、大多数の「愚かさ」による少数の「聡明さ」の排除そのものでした。

ただ、ほんのつい最近までは、その事実を我々人間は発展の材料として学習し、反省することで二度とそのようなことが起こらないようにこの世界は確実にアップグレードされてきたはずだと信じ込んでいました。

しかし、人間の発展のプロセスは実は、そのように単純で線形的なものではないかもしれないという事実を、今私たちは目の当たりにしているのかもしれません。

先日(2025年4月15日)、アメリカのトランプ大統領が「ハーバード大への助成金凍結を発表」したというニュースがありました。

このような「文化大革命の再来」とでもいうべきことが、まさか人類の発展を近代に入ってからずっとけん引してきた(と思われている)アメリカにおいて起こるなど、だれが想像したでしょうか。

「歴史は繰り返す」

とは、古代ギリシャの歴史家トゥキュディデスが言ったとのことですが、言ってもそれは古代の歴史家の言葉であって、人類の歴史はそれ以降もいろいろな経験を積み重ねてきたはずで、ましてやAIが人間にとって代わるかもしれないなどという議論が真剣になされているこの時代には到底当てはまることはないだろうと高をくくっていたような気がします。

しかし、それでも「歴史は繰り返す」のだということを今回思い知らされました。

ただ、昨今のアメリカの大学の学費の高騰とそのような大学を卒業したエリートとそうでない人たちの収入格差のすさまじさを見ると、そのような分断の中で存在する大学教育に国家の税金をつぎ込むことに疑問を感じる人々の数が、トランプ大統領を誕生させてしまうくらいに増えてしまったという事実についても同時に考える必要はあるのだとは思います。

それでも、私たちはこの厳しい途上においても決してあきらめることなく、私たちの歴史は紆余曲折はありながらも発展していくものと頑なに信じて邁進していくしかないのだと思います。

 

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