代表ブログ

細菌とウィルス

2020年4月6日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

新型コロナウィルスの脅威がまさに重大局面に差し掛かっていると言われてすでにかなりの時間がたっていますが、事態は決して改善の方向に向かっているとは言いがたい状況です。

そんな中、「正しくおそれる」ことが自分自身できているか、ということを毎日自問自答しているわけですが、正しく恐れるどころか、実は最低限必要な知識すら怪しいということに気づきました。

そこで、今回と次回の二回にわたって、「最低限必要な知識」についての整理をしてみようと思います。

第一回目の今回は、「細菌とウィルス」の違いについての知識を様々なサイトから学びました。

まずは、「細菌(ラテン語:bacterium、複数形 bacteria)」について。

「生物は細胞核を有する『真核生物』ともたない『原核生物』に大きく分けられるが、前者は私たち人類を含む動物、植物、キノコなどの真菌類、アメーバーなどの原生類などで多細胞生物も単細胞生物も含まれるのに対し、後者には細菌が含まれ、すべて単細胞生物とされる。」

「原核生物は真核生物と比較してはるかに小さいこと(多くの場合1-5μm)、細胞核やミトコンドリアなどの細胞内小器官がほとんど存在しない。増殖は単純な2分裂のものが多く、この場合ほとんど同じDNAを複製しクローンが二つできる。」

つまり、細菌は「単細胞生物であり、しかもサイズが非常に小さく、細胞核をはじめとする細胞内器官がほとんど存在せず、増殖も真核生物の多くと異なり、単純なコピーによってなされる生物」だということになります。

一方、ウィルス(ラテン語: virus)について。

「極微小な感染性の構造体で、たんぱく質の殻とその内部に入っている核酸からなる。生命の最小単位である細胞を持たないので、そもそも細胞核も小器官もない。そのため、自力では移動できず、ものを食べない、すなわち代謝をしないし、自己増殖することもない。」

ここで一番重要なのは、先ほどの引用の冒頭にあった「生物は細胞核を有する『真核生物』とそれを持たない『原核生物』に大きく分けられる」という言葉から、生物であるためには、「細胞核」が必要なのですが、ウィルスにはそれがなく、この定義からすると「生物ではない」ということです。

「そして、他の生物の細胞に入り込むことではじめて、自身の酵素や遺伝子など自己複製システムが働きだし、細胞の材料を使って自分自身を複製する。やがて、十分な数だけ自己複製が終わると、細胞を破壊して自分の複製(=子孫)をばらまく。」

ただし、細胞を破壊して宿主を殺してしまえば、自分自身もそれ以上生き延びられなくなってしまうのではないかという疑問がわきますが、説明は次のように続きます。

「細胞レベルでは、自己増殖の過程で宿主を殺してしまい、その中にいるウィルスは死滅してしまうが、増殖し、感染の連鎖を繰り返すことで生き延びることができる。宿主が死んでもより多数の宿主に感染できれば種として未来に存在し続けることができるからだ。」

そして、宿主である我々人間からすると以下のような見方ができます。

「宿主は、ウイルスが感染すると体の細胞を次々と壊される。そのままだと死んでしまうので、それを回避するためにウイルスを排除する仕組みが免疫だ。人間なら体温を上げたり、咳や痰やくしゃみで呼吸器系のウイルスを外に出そうとする。つまり、これが病気だ。そして、治るまで、または死ぬまで体外にウイルスを排出し続ける。これが他の人にとっての感染源となる。」

この説明からも分かるように、現在私たちが苦しめられている新型コロナウィルスの大流行は、まさにこのウィルスが私たち人間の細胞を利用して増殖しているプロセスそのものだということです。

そして、このウィルスが「生物でない」ことが新薬開発をいっそう困難なものとしているようなのです。この件についてはこちらのサイトを参考にしました。以下該当部分を引用します。

「たとえば、細菌であれば、たいていは細胞壁をもっているので、その合成を阻害する作用を持たせることが医薬品開発の足掛かりとなる。一方、ウイルスの場合、DNAまたはRNAを囲むタンパク殻はあるが、細胞壁のようなものはなく、ウイルス全般に効果がある汎用的なアプローチは考えにくいといわれる。また、細菌は生存するための機構を一通り持っており、その増殖を止めるターゲットがいくつも考えられる。しかし、ウイルスの場合、みずから作るタンパク質が少なく、医薬品としての狙いどころが限られているともいわれる。」

細菌と比べてもウィルスはさらに人間から遠い存在だからこそ、対処が難しいということのようです。