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間接、直接どちらがよいか

2025年10月16日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

本日(2025年10月16日)の読売新聞朝刊の「編集手帳」に「う~ん」とうなってしまうような指摘がありました(最近の読売は結構鋭いところを突いてくるなと感じています)。

以下、重要部分を要約します。

「イギリスの哲学者ロックは選挙で選ばれた代表者が議会で政治を決める間接民主制が良いと言った。哲学者ルソーはそれでは民意を十分に反映できないと反対し、直接民主制を支持した。日本ではソ連などの共産独裁が滅んだ前世紀末ごろ、国民の直接投票で指導者を選ぶ【首相公選制】が議論になったことがある。中曽根康弘元首相は導入派の論客だった。次の首相選びが混沌としてきた。昨日は各党の党首が入り乱れて会談に会談を重ねる一日になった。臨時国会での首相指名選挙の日程もまだ決まっていない。今国民が目にするのは間接選挙のもどかしい一面だろう。だが世紀は移り、国民が直接指導者を選ぶ国にも独裁的リーダーが現れる時代になった。はて、間接、直接はどちらが良いか。答えのない問いだろう。」

私が小学生低学年から中学年のころ総理大臣と言えば中曽根さんで大統領と言えばレーガン大統領でした。

その中曽根総理が「首相公選制導入」を公式に主張した初めての人だということは知りませんでしたが、小学生ながらそのカウンターパートであるレーガン大統領が国民から直接選ばれているのに日本の中曽根総理はそうではないということを教わって「なんで?」と純粋に思った記憶があります。

その後、中学校の公民で「イギリスの哲学者ロックは選挙で選ばれた代表者が議会で政治を決める間接民主制が良いと言った。哲学者ルソーはそれでは民意を十分に反映できないと反対し、直接民主制を支持した。」というそれぞれの仕組みを学んだ上で、小学生の時の「なんで?」という疑問(というか不満)がより一層大きくなりました。

ですので、私の人生のほぼすべてを「直接民主制であるべきだ」という考えが支配してきたことになります。

しかし、2024年のアメリカ大統領選挙とその後の政権のありようを見せつけられ、人生で初めて「直接民主制」の危うさに気づかされ、私の人生のほぼすべてを支配してきた考え方が揺らぐこととなりました。

そして、今回の2025年自民党総裁選とその後の首班指名選挙に向けての政党間のゴタゴタを見せつけられ、遂にはこの問いが「答えのない問い」であることに気づかされることになりました。

 

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