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「英語を話せる」と答えられるには

2012年2月4日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

先日東京の取引先の会社さんで講演をさせていただきました。

日本人が、なぜ10年間も英語を勉強しても「英語を話せます」と言い切ることができないのか。

そして、逆に『英語を話せます』といえる状態とはどういったものなのか。

これらを分析した内容について説明させていただき、最終的には「生きた英語」の必要性を訴えてまいりました。

上記の図を見てください。

図の左側は、一般的な日本人の英語の学習態度を表しています。

とにかく、試験に向けて一生懸命勉強している姿が、上から水をたくさん入れていることで表されています。

試験のために、「TOEIC700点突破のための英単語」的な単語帳を利用してひとつでも多くの語彙を頭の中に叩き込んでいる姿を思い浮かべてください。

でも、何の脈略もなくインプットをしているので、試験が終わって、何ヶ月かたつとそれらのほとんどは記憶から抜けていますし、それを利用することもできません。

それを、ザルから水がそのままこぼれ、その後に空っぽになる図がそれを表現しています。

それに対して、私たちが訴える『英語を話せます』といえる状態とは、まさに『しなやかな英語』のことです。

図の右側のように、ザルの底に小さくてもいいから底ブタをつけて、絶対になくならない『生きた知識』を残した上で、そんなに大量ではなくていいから、適当なインプットも必要に応じて行なおうというものです。

この底ブタを具体的な知識量として表すと「中学校3年分+α」で十分だと考えています。

これが確実に担保されれば、英語が「完璧」といえると思います。

中学の英語+αしかないのになぜ、完璧といえるのか?という批判が当然予想されます。

でも『完璧』なのです。

なぜなら、「中学校3年分+α」がしっかりと血肉になっていれば、「戦略」という単語が分からなくても「戦いに勝つための考え方」というように一瞬にして言い換えて、場合によっては相手からその『戦略』という単語を引き出せれば、コミュニケーションとしては何の問題もないからです。

そして、そう思わなければ、どれだけ水をいれても、永久に『英語を話せます』といえなくなってしまうからです。

「戦略」という語彙を思い出せなければ、コミュニケーションが不全になってしまうような英語学習をいつまでもつづけることは、すなわち図の左側の姿なのだということに気づかせることが、私たちの仕事だと思っています。

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