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アナログとデジタル

2021年5月24日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

普段当たり前のように使っている言葉も、その本当の意味を問われると困ってしまうことがよくあります。

特に、子供からの純粋な質問ほどその本当の意味を欲しているものであり、それが心底理解できていない場合の困惑はひとしおです。

そんな中、先日うちの子供たちに浴びせられたのが、「デジタルとアナログって何が違うの?」でした。

私は一応英語の専門家であるという自負もありますので、

「デジタルはdigitつまり数字という言葉からできているdigitalには『数字的な』みたいな意味があってね、例えば時計でも数字で時間を表しているのがデジタル時計で、二つの針で時間を表しているのがアナログ時計だよ。」

と答えましたら、「じゃあ、アナログって針って意味なの?」「なら、アナログ人間って針人間って意味なの?」とすかさず本質的な質問が飛んできて、完全に困惑してしまいました。

私は分からないことがあると、どうしても調べずにはいられない癖があるのですが、この「アナログ」についてはその癖の威力を発揮させずにここまで来てしまったようです。

すかさず言葉レベルの意味をウィキペディアで調べてみました。

「アナログとは連続した量(例えば時間など)を他の連続した量(例えば角度)で表示することである。一方でデジタルとは、整数のようなとびとびの値しかない数によって表示することである。」

つまりはその本質は「針」にあるわけではなく、二本の針によって作られる角度にあるということが分かったことに感動するとともに、この年齢になるまで放置してしまっていた事実に対してものすごく恥ずかしくなりました。

ですから、「アナログ人間は針人間じゃないだろう」という我が子の違和感はその通りだったことになります。

そこで、その言葉レベルの意味からもう少し突っ込んで、昨今使われるほとんどのケースである「デジタル情報とアナログ情報」について調べてみましたらこのような記事がありました。

その重要部分を以下に要約します。

「例えば、『音』を『振動』という連続した量で伝えるのがアナログ電話です。その振動を伝えるために電線を使ったり、電波を使ったりしていたのがかつての電話の仕組みです。この仕組みの弱点として遠くなればなるほど弱くなる『減衰』という現象と伝えたい音以外の音が混ざる『雑音』の問題があることです。一方で、音をその波形の姿ではなくビットパターンとして数値で表現したものを伝送するのがIP電話などのデジタル電話です。もちろん、受け取った側がそのまま聞いても音声としては聞き取れません。このため、この情報を人間が使うためには元のアナログ情報、すなわち『振動』に戻してあげる必要があります。この場合、アナログの弱点であった『減衰』と『雑音』の問題は解消されますが、アナログからデジタルへの変換の際、完全には元の波形を再現できない場合があります。ただ、その不完全性は誤差の範囲で人間の感覚ではほとんど感じられません。それよりも、変換や伝達の際のトラブルによる不安定さの方が弱点と言われます。」

災害などが発生し、通信などが不安定になった場合にはデジタル技術であるインターネットは使い物にならなくても、アナログ技術であるラジオはしぶとく使えることが多いのはこのためです。

非常によく分かりましたが、今度はこの「情報」を小学生にも分かるように「変換」する技量が求められます。

 

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