代表ブログ

アンバランスな日本の外国語教育

2007年9月1日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

突然ですが、次の問題をといていただけますでしょうか?

次の日本語の文を英訳しなさい。
問題1
①お好み焼きをひっくり返してください。
②英語教育について抽象的な議論をする。

問題2
①セーターを裏返しに着てしまった。
②この運動は日米関係を発展させることになる。

問題3
①階段に躓いてひざをすりむいた。
②国連は北朝鮮に政治的圧力をかけるべきだ。

どうでしょうか。

唐突に問題を出したのですが、おそらく私の勝手な予想ですが、日本の高校を卒業されている方で、どちらか片方だけ正解の方を集めたとすると、おそらく、90~95%の方が、②を正解されているのではないでしょうか?

私自身の学習経験、およびいままでLVで生徒さんをお迎えして一般的な日本人の傾向を考えるとこのような感じになるなと思っています。(今後、初めてLVにいらっしゃる生徒さんを対象に正確な数値を把握してみたいと思います)

でも、これって非常におかしいことですよね。

日本語で考えて見ましょう。

おそらく、①の文は幼稚園の年少お子さんのでも90%くらいは表現できるのではないでしょうか?一方、②を幼稚園の年少さんが口にしたら、天才少年として扱われることでしょう。

でも、日本人の英語(その他の外国語でも基本的にはそうだと思いますが)となると完全に逆転してしまうのです。

また、子供は言語を必要なものから順番に覚えていくはずです。

圧倒的に①のほうが人間が生きていくうえで必要性の高い言葉のはずです。

言い換えれば生活必需品言葉と嗜好品ことばと言い換えることができるかもしれません。

LVはまさに生活必需品ことばに触れさせる機会を多くすることをビジネスの根幹においています。

食事中にはお好み焼きはなくても魚をひっくり返す機会があります。

LVでは皆さんリラックスされますのでセーターだって、うっかりしていれば裏返しに着て、クラスメートに笑われるかもしれません。

もちろん階段もありますので躓かないように気をつけてください。(笑)

このように、日本人がどこかに忘れてしまった、必需品を取り戻させる外国語教育を私のライフワークとしていこうと思っています。