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イーロン・マスクの「成し遂げる力」

2020年8月3日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

本日(2020年8月3日)朝、「アメリカ、スペースX社の有人宇宙船が地球に帰還」というすごいニュースが飛び込んできました。

「民間として初めて飛行士を国際宇宙ステーションに送り届けることに成功していたスペースX社の『クルードラゴン』が日本時間の3日、およそ2か月ぶりに地球に帰還しました。また、スペースシャトルの退役以来、アメリカが自国の有人宇宙船の運用を行うのは9年ぶりで、宇宙開発でアメリカが主導権を取り戻すための重要な宇宙船でもあります。」

この記事では、アメリカがスペースシャトルを退役させてからこのスペースX社の宇宙船を利用して有人宇宙船の運用を復活させるまでに9年という長い時間がかかった理由を次のように説明しています。

「アメリカの有人宇宙開発を支えたスペースシャトルは、事故の影響で1回の打ち上げが500億円から1000億円と言われるほどコストが高騰し退役となりました。そのため、NASA=アメリカ航空宇宙局は『コマーシャルクループログラム』という計画を立ち上げ、スペースX社とボーイング社の民間企業2社を最終的に選び、競争させながら開発を促してきました。その中で、多くの関係者の予想を覆して、急速に技術力を高めたスペースX社が先に宇宙船の開発に成功し、重要な宇宙関連企業に成長しました。この『クルードラゴン』は飛行士1人当たりの打ち上げがおよそ58億円程度にコストが抑えられているとされていて、宇宙旅行ビジネスも今後、本格的に展開される見込みです。」

一人当たり58億円ですから、一回の打ち上げで5人宇宙に送るとすると290億円ですから、スペースシャトルの時代から約3分の1以下のコストでミッションを可能としたということです。

今回私は、この素晴らしい記事をとりあげながら、このスペースX社のCEOであるイーロン・マスク氏その人について書きたいと思います。

彼を一言で表現すると、タイトルの通り圧倒的な「成し遂げる力」の持ち主であるということにつきます。

彼の「成し遂げる力」を証明するニュースとして本日の記事ともう一つ、ほんの一か月前のことでしたので記憶に新しい方も多いと思いますが、「アメリカの電気自動車製造メーカーであるテスラ社が時価総額でトヨタを超える」というニュースを改めてご紹介します。

「2020年7月1日は自動車産業にとって記念すべき日となった。少し前まで『新興メーカー』の扱いだったテスラの時価総額が2076億ドルとなってトヨタ(21兆7185億円=7月1日時点)を抜き、業界トップに躍り出たからだ。テスラの株価は年初から2.7倍に上昇。コロナショックをものともせず、快走を続けている。」

実はスペースX社のイーロンマスクはこのテスラ社のCEOでもあります。

たった一か月の間に世界をあっと驚かせる圧倒的なニュースを立て続けに二度も私たちに提供するイーロン・マスク氏はしばしば「天才」と評されてきました。

しかし、実は少し前まで「イーロンマスクはもう終わりだ」という評判がまことしやかに立っていたことも併せてご紹介して、この人物の「成し遂げる力」について考えてみたいと思います。

ちょうど2年前のこの記事をご確認ください。

「テスラのCEOであるイーロン・マスクが迷走している。同社の株式非公開化をほのめかすツイート、そして8月16日付の『ニューヨーク・タイムズ』に掲載されたインタヴューで吐露した心情。賞賛と批判の嵐に耐えられなくなったのか。相次ぐ問題発言によって注目されているマスクは、いったいなぜここまで追い詰められてしまったのか。」

このニューヨークタイムズのインタビューとは具体的には以下のことを指すと思われます。

「テスラの現場運営に関する最悪の時期は過ぎたが個人的な苦痛という観点からは、まだ最悪の時期は来ていません。」

これに対してこの記事では次のようなマイナスな未来をイーロン・マスクにしてみると「無責任」に予想しています。

「これは悪い前兆といえるだろう。投資家にとってだけではない。クルマというものは運転が楽しくて地球に優しくあるべきだと考える人々や、宇宙を旅したいと考えている人々、そしてよりよい未来を信じる人々にとってもだ。」

少なくとも二年前の時点では、二年後にこの二つの偉業を彼が「成し遂げる」ことを世界中で誰も予想していなかったことを証明するような記事だと思います。

ただ、彼自身以外ではということにはなりますが。

 

 

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