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カムカムエヴリバディ

2021年12月8日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

現在放送中のNHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」をご覧になってらっしゃいますか?

私は毎回欠かさずビデオに録ってしています。

このドラマのあらすじとしてはこんな感じです。

「安子(祖母)、るい(母)、ひなた(娘)、三世代の女性たちが紡いでいく、一世紀(100年)のファミリーストーリー。3人の傍らには、いつもラジオ英語講座があった。」

ざっくりしすぎ(笑)ですが、この番組のポイントは「ラジオ英語講座」がこのファミリーストーリーの中心にあるというところです。

ちなみにこの「ラジオ英語講座」とは平川唯一氏が1946年から1951年まで講師を担当したラジオ番組「英語会話」で、そのテーマソングとして「しょ、しょ、しょじょじ、証城寺の庭は」という童謡「証城寺の狸囃子」のリズムに「Come Come EveryBody」という英語の歌詞をのせたことで「カムカム英語」と言われ絶大な人気を誇ったものです。

この「カムカム英語」はかつてご紹介した「日米英語手帳」の出版とともに戦後日本の英語とのかかわりにおいて最大級の社会的反応を起こしたイベントだったと言えると思います。

その内容は、平均的な日本人家族の日常会話を題材とした「英語遊び」を中心としたもので、まさにそれは「使える英語」そのものであり、今回の番組の中でもその様子を垣間見ることができます。

(ただ、彼は「文法方式の学校英語」を否定して耳から入る英会話を重視するというスタイルを貫いたという点で英語教育に関するランゲッジ・ヴィレッジの考えとは異なります。)

今回このブログでこのネタを取り上げたのは、何といっても本当に久しぶりに「英語」にスポットライトが向けられたのがうれしかったからです。

というのも、少し前まではありとあらゆるメディアにおいて「英語」が頻繁に取り上げられていました。

ビジネス雑誌というメディア一つとっても「英語」の特集を組まれない月はないくらいで、少なくとも年に一回はその表紙を「英語」の特集が飾っていました。

この写真はランゲッジ・ヴィレッジのロビーにある雑誌コーナーをとったもので、私はLV創業の2004年以降、「英語」の特集が表紙を飾ったビジネス雑誌は全てこのようにコレクションしてきましたが、コロナ禍が始まった2020年の1月以降、「英語」は主要誌の表紙を飾るどころか特集自体ほとんどされていません。

ビジネス雑誌のみならず、テレビや新聞などの主要メディアにおいても「英語ネタ」が取り上げられることはそれ以前に比べて圧倒的に少なくなった気がします。

「カムカムエヴリバディ」に話を戻しますが、この記事を書いている2021年12月8日の回で、街中で花を売るおばあさんが進駐軍の兵隊さんに英語で話しかけられ、それを野花をつんだものを売っていると咎められたと勘違いして「すみません」「すみません」と平謝りしているところ、主人公の安子が「May I help you?」と割って入り、なんとかその兵隊さんの「花を一本買いたい」という真意をおばあさんに伝えることができたことに喜びを感じるというシーンがありました。

このような「英語」を題材にしたストーリーがこのタイミングでNHKの連続テレビ小説に取り上げられ、その中で主人公安子のこのような体験こそが日本人を英語学習へ導いざなうきっかけとして最良であるということを自然な形に伝えていることに感動を覚え、思わず書かずにはいられなくなりました。

この「カムカムエヴリバディ」、是非ご覧いただくことをおススメします。

 

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