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サバンナ思考とマヨネーズ理論

2021年2月21日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

以前、「サイゼリヤの頑固なコンセプト」というタイトルでサイゼリヤさんがいかに他社とは違った観点から戦略を構築して、その結果非常に良質な実績を築かれているかについての記事を書きました。

今回は、サイゼリヤさんのすごさを再度確認する意味で、一冊の本を読んでみました。

それは、ミシュランの一つ星のオーナーシェフでありながら休日にサイゼリヤでのバイトをすることでその良質な実績を生み出すノウハウを「盗む」ことに成功して、自らのレストランの効率を大幅に改善した村山太一氏による「なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか」というとても長いタイトルの本です。

本書の中で彼が主張する成功の方程式は「サバンナ思考」と「マヨネーズ理論」のセット対応です。

変化の激しい現代ビジネスの現場はまさに「サバンナ」であり、その中で中小企業はいつライオンに食われるか分からないシマウマです。

このことを前提にすれば、中小企業が生き残るためにはシマウマのように「危機感×気づき×即行動」しかありません。

この公式が著者の言う「サバンナ思考」です。

そして、その行動のあり方にも注視をしなければなりませんが、それはすでに確立された一流のやり方を丸パクリしたものを即行動におこすことだと言います。

これを著者は「マヨネーズ理論」と言っています。そのこころは、以下本書より引用します。

「マヨネーズの作り方をご存知でしょうか。卵黄、油、酢、塩を混ぜるだけです。でも、その組み合わせを発明するのはすごく難しかったと思います。そんな大発明をするのは下手したら一生かかるかもしれません。でもその作り方を知っている人に教われば、一瞬でそれを再現できるわけです。意外とこれができていない人が多い。」

著者は、料理に関しては「サバンナ思考」と「マヨネーズ思考」を駆使することによって既に星付きレストランのオーナーにまで上り詰めているわけですが、素晴らしい経営者にはなり切れていないと自覚されていました。

素晴らしい経営者になるための「マヨネーズ(生産性の向上、チームマネージメント等)」をサイゼリヤに求めたというのが本書のタイトルの意味合いです。

実際にサイゼリヤは、隅々まで計算しつくされた効率的な運営と働く人を幸せにする仕組みが満載の「より良い方向に変化し続ける」組織だったようです。

何より、サイゼリヤはその方法で中小企業から大企業にまで上り詰めたという実績によって、その「マヨネーズ」が一流だということを証明しているわけですから。

著者は、サイゼリヤで学んだ「マヨネーズ」の作り方を、ここでも「危機感×気づき×即行動」のサバンナ思考と組み合わせて自社に取入れ、生産性を3.7倍に高め、スタッフの労働時間を減らしながらも給料を大幅に上げることで「働く人の幸せ」を実現する「素晴らしい経営者」に一歩近づくことができたようです。

 

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