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ビジネスプランの作り方

2013年10月18日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

132億円集めたビジネスプラン」という本を読みました。

タイトル名だけ聞くと、何やら怪しい感じのする本ですが、内容はいたってしっかりしたものです。

というのも、著者は「ライフネット生命」というインターネット専業生命保険として生命保険業界では75年ぶりに新規参入した会社の若き経営者です。

しかも、彼はハーバードビジネススクールの卒業生なのですが、卒業時に上位5%に与えられるベイカースカラーというタイトル持つ秀才でもあります。

このタイトル、なんと今までに日本人では5人しかいないそうです。

そんな著者が実際にライフネット生命を、どのようなアクションを起こして創業に導いたのか、特にその立ち上げ期にスポットを当てて書いています。

ベンチャー企業は、なかなか立ち上げる前からしっかりした事前調査に基づき事業計画をもって、、、、というような計画通りにいかないものです。

あの、グーグルでさえ「世界一の検索エンジンをつくる」という野望があっても、実際にそれを事業化するアイデアは当初なかったといいます。

その中で、彼のライフネット生命は事前の計画に従って成功まで至ったという本当に数少ない成功例だと思います。

その著者が実際に活用したハーバードビジネススクールで教わったフレームワークの中でもっとも重要だと考える「新しい事業が大きく飛躍する条件」を上げています。

①市場が大きいこと
②市場に大きな非効率が存在すること
③技術のブレークスルー、規制緩和などの環境変化があること

の三つです。

私は、この本を読みながら自らランゲッジヴィレッジをこのフレームワークに当てはめて考えてみました。

①市場が大きいこと

これについては、英語業界は生命保険などに比べると「英語を身に着けたい」というニーズは大きくないとは思いますが、現状を考えるとそこそこの大きさのある市場だとは思います。(ただし、国内留学ということに限定してしまうと、その規模はかなり狭められるとは思いますが)

②市場に大きな非効率が存在すること

このことについては私は絶対の自信を持っています。なぜなら、あまりにも大きな非効率が存在していたからです。そして当時の私は、その非効率さに対して怒りにも似た感情を持っていました。私自身が「10年英語を勉強しても話せるようにはならない」という非効率の被害者の一人でもあったのですから。

③技術のブレークスルー、規制緩和などの環境変化があること

創業当時いわゆる「駅前留学」の全盛期でした。英語業界で働く外国人の労働環境は最高に「楽」なものであったはずです。1日2~3時間働き、好きな時に休みをとって、、、という完全に売り手市場の状態だったはずです。そんな中で、基本的に一年を通じて(クリスマスやニューイヤーも)、一日三食を生徒とともにするというランゲッジヴィレッジの労働環境を受け入れる外国人講師はいるはずもないという常識がありましたし、実際に講師候補の外国人にそう言われたことは何度もありました。技術のブレークスルーというわけではないのですが、ブレークスルーを起こすために、徹底的に講師とのコミュニケーションを重視し、「国内留学」という形の存在価値をとうとうと説きました。そして、「実際に効果のある英語教育施設」を作るという情熱を理解してくれる講師を一人ずつ増やしていくということを地道に続けました。その結果、今では、かつての常識はランゲッジヴィレッジの非常識となっています。

ランゲッジヴィレッジは今年で10年目になるのですが、こう見てみると「国内留学」という小さくとも新しい市場を作り出したという自負があります。

そして、このフレームワークに当てはめて考えてみると、(誰もが必要とするものではない英語習得ニーズは①の市場としては、一大産業を作り出すほどのものではないですが、)一つのニッチを産業化できたのではないかと考えています。

この本を読みながら、ランゲッジヴィレッジの本質に思いをめぐらしてみました。

 

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