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フィリピン経済の台頭

2012年12月1日 CATEGORY - 代表ブログ

(アジア一の規模をもつ「モール・オブ・アジア」の中にあるスケートリンク)

皆さん、こんにちは。

東南アジア出張から戻ってまいりました。

その旅での感想を一言でいうと「想像以上の発展性。特にフィリピンの勢いに圧倒された」です。

この感想を裏付けるような記事が、日本に戻ってきてすぐの2012年11/28の日経新聞に載っていました。

「フィリピンがアジアの経済成長のけん引役として台頭してきた。同国政府が28日発表した7~9月期の実質国内総生産(GDP)成長率は7.1%と事前予想を大きく上回った。GDPの7割を占める個人消費が堅調だ。内需主導の成長への期待が高まり、投資マネーの流入が急拡大している。7.1%成長は東南アジア諸国連合(ASEAN)で最も高く、7.4%の中国に迫る水準。経済の停滞が続き「アジアの病人」と呼ばれた面影は無い。マニラ首都圏に6月開業したカジュアル衣料店「ユニクロ」。この店の売上高は世界の上位30に入る。小売最大手SMプライム・ホールディングスの1~9月期決算は売上高が前年同期比15%増えた。1人当たりGDPは約2500ドルと2002年の約2.5倍。同じ期間に人口も1700万人増え、消費がけん引する経済成長を支える。10年に誕生したアキノ政権は汚職撲滅を掲げ、幅広い支持を得る。反政府活動が減って治安も改善し、大きな人口を抱える市場の潜在力が注目され始めた。」

ただ、それでも現在の彼らの一人当たりのGDP(所得)が2500ドルということはひと月あたりの給与が2万円弱です。

それにしてはこの勢いは何なんだ?と思ってしまいますが、その疑問に対するひとつの答えを今回の旅で見出したような気がします。

仮に、この所得について、全体平均ではなく知的業務に従事している人が5万円の所得を得ているとしましょう。

彼らの生活に必要な費用は日本とは比較になりませんので仮に1万円とします。

すると、可処分所得としては4万円ということになります。

日本であれば、ここから貯蓄に回して・・・ということになるのでしょうが、彼らはそんなことはしません。

この勢いに乗じて、「消費」です。

給料の何倍もするようなPCやスマホなどを、モールに出入りするような層は皆持っています。

「消費の冷え込み」に悩む日本とは大違いです。

ここが味噌なのですが、日本でもお父さんのお小遣いの平均は4万円くらいですから、彼らのバイイングパワーは日本のお父さんのそれに匹敵してしまうのです。

「消費」で見ると所得の規模の比較はあまり意味をなさないような気がします。

今回の旅で、彼らとビジネスをしていくことを決断したことに何か誇らしさと安心を得たような気がします。

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