フェルミ推定
2008年4月15日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
今週も最近読んだ本を紹介します。
「地頭力を鍛える」という経営コンサルタントさんが書かれている本です。
彼によると「人間の頭のよさ」というものには三種類あって、「知識力」「対人感性力」そして「地頭力」の三つらしいです。
そして、知識力は記憶力とも言い換えられ、いわゆる受験勉強に対する力です。
対人感性力とはいわゆる機転のよさで、これは世渡り力とも言えそうです。
そして、最後の「地頭力」ですが、一般的には生まれながらの頭のよさなどといいますが、本書で著者が定義しているのは「論理性」というものです。
ですから、「地頭力」は鍛えることができるのです。
物事を論理的に考える力、すなわち「なぜそうなるのか」という理由とともに物事を把握することのできる力のようです。
本書では、フェルミ推定という考え方を紹介していて、たとえば「日本国内に電柱は何本あるか?」とか「世界中にサッカーボールは何個あるか?」というような問題を何の資料の使わずに理由付けて推定することです。
これらはもちろん、その数値を算出することにはほとんど意味がありません。
まず、身近なサンプルから大胆に拡大して推定するという「論理」を使って導き出す過程に意味があります。
なるほど、人がやっていないビジネスの立ち上げ(市場がないときの将来の市場規模の推定)というようなものは言ってみればフェルミ推定を知らない間に繰り返しているのだなということも分かりました。
フェルミ推定の推定値を実際の数値にあわせるのか、または企業努力で実際の数値を推定値に近づけるのか、それは、どちらにしても企業側の努力です。