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ブレンドコーヒーのブレンドって?

2020年6月14日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

前回、「コンビニコーヒーはなぜ高級ホテルよりおいしいのか」をご紹介しましたが、その中で私が非常に印象的だった件があります。

それは、ブレンドコーヒーの「ブレンド」は何をブレンドしているのかという改めて尋ねるのが何とも恥ずかしい疑問についてです。

ですが、この「ブレンド」の意味を正確に理解していない日本人は私だけではないはずです。

カフェのメニューを見ると一番上に「ブレンド」があることがほとんどですし、「ブレンド」しか選択肢がない店もざらです。

そもそも、なぜ「ブレンド(混ぜる)」の必要があるのかもよく分かりません。

本書にはこのことについて非常によく分かる記述がありましたので引用します。

「昔のブレンドといえば、それぞれのコーヒー会社やコーヒー専門店が、他社やほかの店との差別化のために独自の味を作り出す目的で行われ、日本のブレンド技術は素晴らしいものに成長しました。しかし、昨今のブレンドは価格を調整するためのブレンドになってしまっている感が否めません。世界のコーヒー相場は生産地の天候次第で大きく変動します。また為替相場の影響などもあります。これらの変動リスクをブレンドによって調整するという意味合いが強いのです。日本でブレンド名に産地やブランド名を使う場合は、そのコーヒーを30%以上入れることが公正取引委員会で決まっています。逆に言えば、残りの70%はどんな豆を使っているか分からないということです。驚くほど安いブルーマウンテン・ブレンドの製品を見かけると、想像しただけでもゾッとします。こんなブルーマウンテンを選ぶくらいだったら、他の無名でもそこそこのブレンド・コーヒーを選ぶほうがずっといいでしょう。ブレンドコーヒーこそコーヒー会社の進化や姿勢が問われていると言えます。(一部加筆修正)」

これは、「ブレンド」が極端な表現をすれば、「コーヒーロンダリング」の温床になってしまっているということではないでしょうか。

このようなことが当たり前に行われている日本のコーヒー市場は、決して健康的に成長することはできないでしょう。

この市場を健康的に成熟したものにするためには、私たち消費者が自分自身の知識でブレンドの中身の「平均値」の価値を判断できるようになることが、最も重要なことだと思いました。

そのためには、100円のコンビニコーヒーから初めて、少しずつ300円、500円、そして1000円に見合ったおいしいコーヒーをしっかりと味わう経験を積み重ねる必要があるのだと確信しました。

これからは、普段当たり前に使っている「用語」には常に細心の注意を払うようにいたします。

 

 

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