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プレミアム消費とは

2008年5月25日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

今週は「プレミアム戦略」という書籍についてご紹介します。

格差社会がすぐそこに来ているといわれてかなりたちますが、本当のところはどうなのでしょうか?

この格差社会という言葉は、社会全体の富の多寡配分についてさす言葉なのでしょうが、現在では一人の人間についての消費行動について表現することもできるかもしれません。

たとえば「借家に住んでベンツに乗る」だとか、「ベンツで100円ショップに乗りつける」などといったことはこの日本では何も驚くことではありません。

「自分のこだわる分野には惜しみなくコストをかけるがそうでないところには徹底的に節約する。」

このような消費行動が顕著になってきています。

しかし、社会全体の上の層のプレミアム消費にしても、中流の方の後者のこだわりプレミアム消費にしてもどちらにしてもある程度の「経済的余裕」がなければありえないことです。

この経済的余裕がまさにプレミアム市場を支えるということなのです。

本書で著者は、プレミアムマーケットが育つためには顧客である消費者の「欲望の質」が高まらなければならないといいます。

そしてそのことを中華料理を例に挙げて、以下のように説明していました。

「香港で食べる中華料理はおいしいが、東京のそれはさほどではない。それがシェフの技量の問題であれば腕のよいシェフを香港から招けばいいし、事実そういうことも行われているはずである。しかし、このギャップはなかなか埋まらない。なぜなら問題はシェフではなく顧客だからである。」

なるほどなとおもいました。

プレミアム市場の参加者であるプレミアム消費者になるためには賢さが必要になるということです。

しかし、それらの消費者を満足させられるプレミアム市場のもうひとつの参加者である提供側はもっとそれが要求されることになります。

やはり本物が問われる時代がすぐそこに来ています。

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