代表ブログ

ミッキーマウスの著作権が切れたら

2022年7月13日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

ディズニーファンならずとも「衝撃的」に感じざるを得ない「2024年10月1日よりミッキーマウスの著作権が失効する」というニュースがありました。

この問題についてNEWSPICSが詳しく解説してくれていますので以下に記事を要約します。

「ミッキーマウスは1928年10月1日の誕生から95年後にあたる2024年にパブリックドメインとなり、誰でも使えるようになる。アメリカでは、著作権は、95年で失効するからだ。ただし、著作権が失効した後も全ての制約がなくなるわけではない。具体的には、誕生当時のミッキーマウスのイメージを用いて、ミッキーマウスの物語を新たにつくったり、オリジナルの物語にミッキーマウスを登場させたりすることは可能だが、ディズニーを連想させるような創作については、ディズニーは著作権の侵害を主張できる。」

結論的には、2024年に著作権の切れる「ミッキー」は、初めて世の中に登場したこちらの「ミッキー」に限定され、それまでディズニーが継続的にこのミッキーに投資をし続けて、冒頭の「ミッキー」に至るまでのあらゆるミッキーのイメージはそれらが作られてから95年間は守られるということのようです。

また、順々に著作権が切れていくそれぞれのイメージのミッキーを使った新しい創作であっても、ディズニーを連想させるような創作をすることはアウトということになります。

つまり、「ディズニーを連想させない」形で「著作権の切れたイメージのミッキーを使った新しい創作」ならOKということになりますが、これではそのようなことを行うメリットはほとんど生じないように思います。

しかし、この記事には、そのような形を実現した一つの作品としてミッキーよりも一足早く著作権の切れた「くまのプーさん(原作はイギリスの作家A・A・ミルトンでディズニーによってアニメ化)」を主人公にした映画「Winnie the Pooh: Blood and Honey (くまのプーさん:血とはちみつ)」です。

内容としては、

「プーさんたちのことをよく気にかけてくれるクリストファー・ロビンが成長するにつれて、プーさんとピグレットは急激に食べるものに困るようになる。年月を重ねるにつれて空腹に耐えられなくなり、野生化していく。その後、プーさんとピグレットは暴れ出し、クリストファーの大学の女友達たちが泊まっているキャビンを襲う。」

とまあ、このように絶対に「ディズニー」が製作したものであるはずがないことがはっきりしています。

また、ミッキーはプーさんよりもディズニーにとってのインパクトが大きいため、その影響はプーさんの比ではないと思われるかもしれませんが、キャラクターの特徴的な外見や特定のキャッチフレーズについては、著作権とは異なり存続期限の存在しない「商標権」で守ることができます。

実際に、「Winnie the Pooh: Blood and Honey」の中のプーさんはあの特徴的な赤いTシャツではなく、オッサンくさいネルシャツを着ています。

このようなことから、2024年10月1日以降も大きな混乱を心配する必要はそこまでないかなと思います。

 

◆この記事をチェックした方はこれらの記事もチェックしています◆