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ワールドカップの「カップ」はあくまでも「杯」

2019年11月4日 CATEGORY - 代表ブログ

(写真は2019年8月26日「トロフィーツアー」の一環としての富士登山を前に富士宮浅間大社拝殿で神事に臨み、大会と富士登山の成功を祈願したときのもの)

皆さん、こんにちは。

一昨日(2019年11月2日)、2019年ラグビーワールドカップ日本大会が南アフリカの三度目の優勝で幕を閉じました。

ちなみに、日本は今大会、史上初のベスト8進出を果たし、予選リーグを含め敗戦はたったの1度だけ、しかもその唯一の敗戦の相手がこの南アフリカでした。

日本国民全員に勇気と誇りを与えてくれた日本代表チームには、こころから感謝したいと思います。

以下の動画は、南アフリカが優勝を果たし、表彰式でワールドカップのトロフィーを授与された後のロッカールームでの様子です。

まずは、ご覧ください。

私は、この動画を見てちょっと、「ん?」という気持ちになりましたが皆さんはいかがでしょうか?

優勝カップにビールを注ぎ、回し飲みをしているではありませんか!

想像を絶する努力の末に世界最高の栄誉を手にした南アフリカに対して水を差すようで気が引けましたが、少し悪乗りしすぎではないかという気持ちが生じてしまったのが正直なところです。

しかし、そこで少し落ち着いて考えてみました。

ワールドカップの「カップ」を日本語に直せば、「杯(さかずき)」です。

そうです、私の違和感はお門違いで、そもそもワールドカップのトロフィーはお酒を飲むためのものであるはずのものかもしれないと思い直しました。

そこで、ラグビーに限らず、なぜ多くのスポーツの優勝者には「カップ(杯)」が贈られるのか、さっそく調べてみました。

ネット上ではきちんと体系的に説明されている記事を見つけることができませんでしたが、個人的な意見や伝聞などはちらほら見られました。

それらをまとめると以下のような内容で理解するのが妥当ではないかと思います。

「古代ローマの皇帝がコロッセオ(競技場)での優勝者に『月桂冠』と『杯』でワインを渡し祝福したことからスポーツ競技での優勝者にカップが与えられることになったとする説が有力。また、平安時代の日本でも、肉体競技に限らず一芸に秀でた者には、天皇から『杯』が贈られたという話があり、勝者に『杯』を贈る習慣は世界中で自然発生的にあったと考えられる。」

ローマと日本では、主催者から頂いた「カップ(杯)」でお酒を飲むにしてもその飲み方には違いがあるとは思いますが、少なくともお酒を優勝カップで飲むことはむしろ本来の形であるということは理解できました。

もう一点、一瞬「ん?」と思ったのは、ヘンリー王子が南アフリカのロッカールームで一緒に祝杯を挙げていることです。

しかし、南アフリカは「イギリス連邦」の一つなので当たり前です。

そう考えると、ベスト4(南アフリカ、イングランド、ニュージーランド、ウェールズ)のすべてが英国連邦の構成国ないし地域であり、ヘンリー王子は決勝戦の勝者がどこであれ、準決勝の時点でお祝いに駆け付ける用意があったということですね。

南アフリカの優勝を心から祝福したいと思います。

 

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