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世界をつくり変える男

2021年1月22日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

以前に、スペースX社の有人宇宙船打ち上げ成功のニュースを「イーロンマスクの成し遂げる力」という記事をにまとめてから、私の中でイーロン・マスク氏に対する興味がどんどん大きくなっていきました。

にもかかわらず、彼自身に関するまとまった知識を持っていないことに気づき、遅ればせながら彼という人物に迫る「世界をつくり変える男 イーロン・マスク」という本を読みました。

彼の実績やすごさについては、前回の記事で書いていますので、今回は、彼が圧倒的にリスクが高いと思われる業界に敢えて飛び込み、倒産ギリギリの状況を何度も経験しながらも結果を出すことができるその秘密について、以下に本書より引用の上、ご紹介したいと思います。

「イーロンマスクは『人類が直面する大問題』を次々と見つけ、それを解決するために常識破りの行動を縦横無尽に展開しているのです。その根っこの部分は全くブレていません。文字通り、『人類と地球を救う』ことです。彼の自らのビジネス以上に『地球』や『人類』のことを考え、あくまでもその手段としてビジネスをやっていながら、誰もが不可能だと思うことを次々と実現させていくスケール感には魅了されてしまいます。そんなビジネスリーダーは他にいるでしょうか。」

彼と同じかそれ以上に金儲けの上手な起業家はいくらでもいます。

例えば、ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブズ、ジェフ・ベソスなど。

しかし、彼らの大事はどこまで行っても、「マイクロソフト」「アップル」「アマゾン」なのに対して、イーロンマスクにとっての大事は、「スペースX」でも「テスラ」でもなく、「EVの普及」や「火星への移住」によって「人類と地球を救う」ことです。

つまりは、彼にとって会社は「手段」に過ぎないわけですから、「EVが普及するならテスラが潰れてもかまわない」とまで言い切ることができるのです。

このことを、ただの「カッコつけ」だとして批判する人もいます。

しかし、彼は、テスラだけでは人類を救うための時間が足りないからと、テスラの草創期に苦労して取得したEVに関するいくつもの特許を公開してしまって、他社のEV開発が有利になるように図っています。

一方で、「潰れてもかまわない」と言いながらも、ギリギリで潰れないで潰すことなく持ち直すというのも彼のすごさです。

本書では、彼の経営感覚を以下のような比喩で説明しています。

「経営とはフロントガラスが真っ黒なシートで覆われ、見えるのはバックミラーだけの車を運転するようなものだ。バックミラーから見えるのは後ろ(過去)だけであり、前(未来)を見ることはできない。この状態で、全力で『アクセルを踏む』『ハンドルを切る』ことをやっているのがイーロン・マスクだ。」

それでもギリギリで事故をしないのは、イーロン・マスクが「時流」という目に見えないものを独自のセンサーで察知して、未来を感じ、そこで感じた通りの未来を自分で作ってしまうからでしょう。

このブログでは、今まですごすぎて「参考にならない人」としてソフトバンクの孫正義社長をダントツであげてきましたが、孫社長を圧倒的にしのぐ「参考にならない人」としてイーロン・マスク氏を認定せざるを得なくなりました。

 

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