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なぜ人は噂話がたまらなく好きなのか

2021年4月11日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

前回から、名著「スマホ脳」よりメインテーマとは別個のサブテーマを見つけてい書いていますが、第二回目の今回のテーマは「人が噂話が好きな理由」です。

私も、頭では「噂話」などするべきではないと分かっていても、「嫌いではない」、いや「大いに盛り上がっている」自分を発見することが度々あり、その度に後から何とも言えない嫌な気持ちになります。

でも、これは自分だけでなく仲間も含めて「大いに盛り上がっている」ことを発見するので、自分だけのろくでもない性質だということではなさそうだということもなんとなく分かっています。

この摩訶不思議かつろくでもない「人間が噂話が好き」な理由について、本書にてこれまた非常に分かりやすく解説されていたので、以下に該当部分を引用します。

「他の人が何をしているのか、互いにどんな関係にあるのか。これを知っておくと有利だったため、人間にはそういう情報を得たいという強い欲求がある。高カロリーな食べ物を食べると脳が満足感というご褒美をくれるため、それを食べることで餓死するのを防いできた。それと同じように、他人の情報を知ったり広めたりする、つまり噂話をすると、満足感を感じるように脳のメカニズムが進化してきたのだ。私たちが生き延びるのを助けたのは、食べ物とゴシップだ。噂話というのは誰かについての情報を得るだけでなく、反社会的な振る舞いや誰かがちゃっかり社会にタダ乗りするのを抑止する効果もある。そう考えると噂好きな人は健全な集団を作ることに貢献しているとも考えられる。しかも、この噂話は『悪い』方がより好まれる。なぜなら、それは悪い情報が特に重要だったからだ。誰が誰に恨みを抱いているか、誰に気を付けた方がいいかといった情報はそれこそ貴重な情報だった。」

なるほど!

私たちは、自分たちのコミュニティーに対してズルをしたり脅威をもたらしたりする人に関する情報を共有することでそれらを排除し、またコミュニティーの結束を深めていたのだ。

と自分の「噂話が好き」な性質を「健全」なものだと擁護してしまいそうですが、でも少し考えなおしました。

かつてはそうだったかもしれませんが、かつての時代と異なり、「法律」や「規制」も整備されてきているわけだから、「噂話」よりもずっと効率的に、そしてスマートにそれらを排除し、コミュニティーの結束を強めるツールを我々現代人は持っていると言えます。

ですから、この性質は現代では明らかに自分にとってマイナスな状況を作り出す可能性の方が高いはずで、何とか意思の力で改めるべきものだと思います。

ただし、スマホと同じく、完全に改めるには相当な意志の力が必要だと思われますが。

 

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