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佐藤可士和さん、仕事って楽しいですか?

2013年3月2日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

たまたま読んだ雑誌の記事にクリエーターの佐藤可士和さんの本の紹介が在りまして、この人についての興味が高まり、著書「佐藤可士和さん、仕事って楽しいですか?」を購入し、書評を書くことを前々回のブログでお約束していました。

予想外に時間がかかってしまいました。

というのも、アマゾンで注文したのですが、新品の手配がつかないということでアマゾン側で「ごめんなさい」ということになってしまったからです。

仕方がなく、中古で探しましてようやく手に入り、読むことができました。

改めて、佐藤さんのすごさを感じました。

前々回も書きましたが、彼に興味を持つことになった理由が、「本質を考え抜くこと。そして、言語化することでその理解を確認することが可能となる」という主張でした。

そして、彼はクリエーターとしてそのことを他のクライアントさんのために「業として」その作業を行っているということです。

実際に読んでみて、改めて彼のプロの流儀に感心させられたのです。

いいものと売れるものはイコールではない。

そして、アートは、自分(作り手)がいいものだと思えば、それはいいものである。でも、ビジネスでは、そうはいかない。売れて初めて、ビジネス上、いい物となる。

アートとビジネスの違いは、アートは作り手一人で行うことができるのに対して、ビジネスはいろいろな人がかかわって成立するという点です。

佐藤さんは、「責任」の重さがはじめからまったく違うといいます。

正直、佐藤さんの口からこのような言葉が飛び出すとは思っていませんでした。

新進気鋭のクリエーターとして天才の名をほしいままにしながら独立し、大手企業を相手にまったく新しいフィールドにチャレンジしている彼の姿勢から察するに、どちらかといえば、『アート』寄りの考えをもった方なのかと思っていたからです。

読み終わって、私なりに「佐藤可士和」という人物のイメージを次のように持つことになりました。

佐藤さんは、『「アート」と「ビジネス(実業)」を常に橋渡しをするプロフェッショナル』です。

そして、その橋渡しが可能となるのは、その分野の理解を徹底的に行うことで、言語化し、両方のコミュニケーションをきめ細かく行う才能とそれを継続的に発揮する努力を怠らない人であるからなのだと。

本当に刺激を受ける本でした。

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