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偽装

2007年11月16日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

いつも思っていることなんですが、このブログに載せる話題はできるだけいい話題で、かつ皆さんが関心を寄せるものにしたいなと思っているのですが結局毎回腹立たしい、悪いイメージの話題になってしまっているという現実があります。

今週も結局、偽装について。

少し前は耐震偽装、最近ではもっぱら食品偽装。

しかも一つ取り上げられるとなだれのように立て続けにとりあげられます。

ということは結局多かれ少なかれどこでも同じようなことを水面下でおこなっていて、単にそれが表面化するかしないかの問題でしかないということなのでしょうか?

槍玉にあげられた社長の一人が言っていたことが非常に印象に残っています。

「消費者が安いものを求めすぎ、しかも安いだけではダメだけど混ざり物はいらないという。その結果がこれです。」

永続的企業の使命は消費者のニーズを満たしつつなおかつコスト競争に勝つことです。

たしかに、安いものというのがニーズであることは間違いないと思います。

そして、それは混ざり物がないという高コスト要因をどうにかして解消するという努力の範囲内でなされなければ、「永続的」にはなれないということを理解しなければなりません。

私の家庭では良くこんな会話が聞かれます。

「この納豆賞味期限がきれてるからたべられないよ」「賞味期限なんてのは会社が早く回転させて新しいものを買ってもらうために勝手につけてるものだよ。そもそも納豆なんてはじめから腐っているんだから。においをかいでいたんでなければ食べなさい」

この会話は私が子供のころからずっと母親に言われてきたことです。

このことが正しいかどうかは分かりません。

ですが、その賞味期限は、はじめは企業の利益の追求のために企業自ら前向きにとりいれたものであるとは思います。

しかし、それが行き過ぎてかえって自分の首を絞める結果になってしまったのかもしれません。

ブランド鶏肉の偽装についても同じです。

だって食べているほうが味で区別できなかったのですから。

その盲点をついて結局普通の鶏として売っていれば会社が危機に瀕することはなかったでしょうに。(ただし、ブランドがあるかないかだけで味そっちのけで金額がそこまで違ってしまうという消費者感情もいかがなものかとは思いますが)

ブランドは、消費者がもっと賢くなって、消費者がその差というものを実感できなければ、それはブランドたり得ないという簡単な図式を確立すべきです。

しいてはそれが企業側も消費者側も自らを守るすべとなるはずです。

ランゲッジヴィレッジの中国語超特急は「2週間で中国語知識ゼロの人が一人で中国にいっても何とかなる実力を身につけさせる」というのがブランドとなっています。

これは偽装ができません。だってその商品は2週間後のあなた自身なのですから。

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