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大きく、しぶとく、考え抜く。

2013年2月7日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

マクドナルドの原田社長の「大きく、しぶとく、考え抜く」を読みました。

前回言いましたように、なぜマクドナルドは他の外食産業とは一線を画し、一見「危険ではないか?」と思われるようなマーケティング手法を次から次へと成功させられるのか?この疑問に答えていただけるかと思い、この本を読みました。

実際に読んでみて、このマクドナルドマジックはマクドナルド社がずっと継続しているわけではないことを思い出させられました。

そういえば、原田社長の就任前には価格の値上げ、値下げの繰り返しによる顧客離れに苦しんでいたのです。

そして原田社長のサラリーマン社長らしからぬ信念によって実行された様々な改革によって、そのマクドナルドマジックが起こされたという事実を再認識しました。

お見それしました、原田社長!

原田社長の改革を行うための基本となる考え方をたくさん紹介している書籍でしたが、その中で私は以下の三つに感銘を受けました。

① ビジネスとはマーケットを作ること

② お客様をワッといわせること

③ 戦略には正解も不正解もない

これらは、三つ別個の要素として捉えられていますが、私はそれぞれが密接に結合して機能している考えではないかという印象を受けました。

① については、この考えがなければ、企業活動は常に食うか食われるかです。

決まったパイの取り合いをすることに過ぎなくなってしまいます。

② については、①を実行するためにはこれが必要ではないかと考えられます。

原田社長は①を実現するために無料コーヒサービスや100円マックなど「社員の多くが反対」するような、すなわち②お客様がワッというような「感動」を伴った方法を用いました。

そして、私は③ について特に感銘を受けたのですが、戦略を立てること自体に価値はそこまでないということです。

かっこいいコンサルタントが見栄えの良い資料で「戦略を」説明することだけでビジネスが成功するなどということはありえないことをビジネスマンは肝に命ずるべきです。

そうではなくて、「戦略」が立てられた時にはそれは、正解でも不正解でもなく、それを「しぶとく」「成功するまで」踏ん張ることで初めてその戦略が正解となるということだと私は解釈しました。

本を読むと、それが創業社長によって書かれたものか、それともサラリーマン社長によって書かれたものかは、一目瞭然ということが多いのですが、この原田社長の本は、最後まで前者ではないかと思わせられる「勢い」がある本でした。

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