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奇跡のリンゴとLEADERSにみる「諦めない心」

2014年4月23日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

今日は、映画とドラマを一本ずつ紹介したいと思います。

奇跡のリンゴ

 

 

 

 

奇跡のリンゴ

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LEADERS ~リーダーズ~

この二つの作品は非常に話題になりましたのでご存知の方も多いと思います。

リンゴと自動車、、、商品は全く違うし、作り手も青森の農家さんと世界のトヨタさんの違いはありますが、この二つの作品、まったく同じキーワードをもって私の胸に刺さりました。

それは、「諦めない心」です。

ビジネスをやっている人の中で、「あなたは何のためにそのビジネスをやっているのですか?」と聞かれてどれほどの人が即答できるでしょうか。また、その問いに答えられたとして、聞き手がその人の本心からの言葉だと心から納得できる答えができる人はそのうちどれほどでしょうか。

もちろん、「お金」と答えるのであれば、本心からの言葉だと信じるに足るでしょう。(笑)しかし、「世の中のため」「従業員のため」「社会的弱者のため」という耳心地のいい言葉で答えるのであれば、その割合はそれほど多くないのが現実かも知れません。

ところで皆さんは、この世の中で最も寿命の長い組織はどのようなものかご存知でしょうか。

それは、宗教組織だそうです。仏教の宗派や寺院、カトリック教会をはじめとするキリスト教の教会など、創立何百年などというのは当たり前です。また、それに次いで、大学をはじめとする学術組織もヨーロッパなどを中心として非常に寿命が長いものが多いといわれます。

それに対して、会社組織は、一般的に平均寿命は30年と言われています。(ただし、世界で一番古いものは、日本にあって「金剛組」という宮大工の会社で飛鳥時代西暦578年創業で今年で創業1436年です。もちろん、当時は会社という概念ではないですが、世界でも圧倒的に第一位です。例外的にはこのようなとてつもない会社も存在しますが、基本的には世界的にも、会社組織の寿命は長くはありません。)

会社が短命で宗教や学問が長寿な理由、それは単純です。その組織の構成員が、何を求めて集まっているかの違いだそうです。一言で片づけられるべきではないですが、基本的には会社では「お金」です。そして、宗教では「信仰心」、学問は「学究心」、つまり人の「心」です。

よく考えてみれば、従業員の給料ゼロで存続しつづける会社はあり得ませんが、寺院では、逆に寄付を伴って信徒が集まって来ますよね。

つまり、「お金」を基にした組織の構成員のモチベーションは実は「心」をもとにしたそれと比較すると非常に弱いものだということです。

この二つの映画とドラマの主人公はどちらもリンゴと自動車という「商品」を作って消費者に買ってもらうことを生業にする企業、すなわち「会社」です。

しかし、その二つの主人公が自らをその商品につなぎとめて会社として自らを存続させた原動力は「お金」ではなく「心」でした。

前者では、「完全無農薬を実現して安全なリンゴを生み出す」、後者では、「完全国産の乗用車を実現して日本人に希望を持たせる」という夢を追う「心」です。

どちらも、会社(企業)、すなわち資本主義という枠の中での戦いを強いられたという意味で「お金」を無視することはできませんでした。しかし、最後の最後にその夢を実現させて組織を存続させるという意味においては「お金」の役割は大したものではありませんでした。明らかにその意味におけるキーファクターは、他人からすると理解不能とも思える「諦めない心」だったと思います。

「あなたは何のためにそのビジネスをやっているのですか?」

という質問に対して「お金」だと答えないことは、実は非常に理にかなったことだということを非常に強く印象付けられました。

 

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