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「嫉妬」に打ち勝つ方法

2019年11月25日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

先日(2019年11月10日)、NEWSPICKSが非常に面白い記事をピックしていましたのでご紹介します。

その記事はアメリカのサイコセラピストによって書かれた「他人の成功に嫉妬しない方法」についてのものでした。

ところで皆さんは、「他人に嫉妬しますか?」という質問をされたらどう答えますか?

おそらく、多くの方は、正直にこの問いに答えることを躊躇されると思いますし、また、自分以外の人の回答結果、特に「いいえ」と答えたものをあまり信用しないのではないでしょうか?

しかし、敢えて正直に答えれば、私は確実に「嫉妬」します。

そして、多くの方も多かれ少なかれ「嫉妬」することを私は知っています。

ただ、それを具体的に調べようとする人もそうそういないだろうなと思っていましたが、この記事はそのことを実際に調べた結果をもとに書かれていました。

その部分を以下に引用します。

「プリンストン大学のスーザン・フィスケ博士らが2013年に発表した『人の不幸は蜜の味(Their Pain, Our Pleasure)』という面白い研究がある。まず被験者に、『お年寄り、麻薬中毒者、学生、医師、弁護士』などの写真を見せる。続いて、それらの人物がさまざまな出来事に遭遇する写真も見せて、その際の被験者の脳の働きを調べた。その結果、被験者の脳がもっとも喜びを感じていたのは、『お金持ちそうな医師や弁護士』が、通りがかりのタクシーにバシャッと泥水を浴びせられるなど、『ひどい目にあっているとき』だった! まさに人の不幸は蜜の味、である。」

もちろん、全人類を調査したわけではないので確実なことは言えませんが、少なくともこの「嫉妬」という感情は、「食欲」や「睡眠欲」に近い人間に基本的に備わっている基礎欲だといえそうです。

しかし、本記事においては、この基礎欲をできる限り抑える方法を以下のように紹介しています。

「それは、『自分の成功を定義する』ことです。つまり、うまくやっている誰かに嫉妬したら、『この人みたいになることが自分の幸せなのか?』と自問する。仮にあなたが活躍しているアスリートに嫉妬しているとしよう。あなたは本当に朝から12時間もトレーニングがしたい? 厳しい食事制限もへっちゃら? 年々衰えていく運動能力におびえながら、プライベートを犠牲にしても競技に勝つのがあなたの幸せ?アスリートほど極端でないにせよ、運だけでちゃっかり成功しているように見える同僚だって、時間とお金をかけて必死で努力しているかもしれないのだ。」 

これ、実は私はなんとなく理解できます。

というのも、私は先ほど「私は嫉妬します。」と答えましたが、学生時代と比べるとその嫉妬する回数や度合いは確実に少なくなっているということを実感しているからです。

私自身にこの感情の変化が起こったのは、私が「日本の言語教育を変える」という使命感をもってランゲッジ・ヴィレッジを始めたころです。

振り返ってみれば、学生のころは他の人たちと「点数」というほぼ唯一の「成功」の基準のみで比較し、比較されていました。

ですから、極端な話、全国一番をとるというほぼ不可能な目標を達成しなければ、必ず誰かに「嫉妬」せざるをえないわけです。

もちろん、その「嫉妬」の感情が、自分自身の次の努力につながったことも事実ですが、それは強烈な「嫉妬」の感情とともにあったということもまた事実です。

しかし、社会人となり、今の仕事を始めてからは、今自分のやっている方法で「日本の言語教育を変える」ことができるのは、自分自身だけだと言えます(少なくとも私はそう確信しています)。

そうなると、自分自身の仕事の結果が「日本の言語教育を変える」ことに少しでも近づいていることが実感すれば、大きな幸せを感じることができますし、仮にそれを実感できない時でも、他の誰かがそれに近づいていることを実感するわけでもありませんので、「嫉妬」の感情は生じません。

ですが、この使命感を持たずに、仕事をしたとしたらどうでしょう。

記事の内容に即して考えれば、仮に「成功=仕事=お金」のみと定義したら、それは学生時代、「点数」を唯一の成功の基準としていた時のように、常に必ず誰かに「嫉妬」せざるをえなくなると思います。

マズローの5段階欲求説を持ち出すまでもなく、「使命」を持って仕事をするためには最低限家族を養うだけのお金がなければなりませんが、それはどこまでも追い続けるべきものではありません。

おなか一杯になった後もそれを求め続けるのか、それとも自分の目を「使命」の実現に向けるのか。

少なくとも、「嫉妬」という感情から逃れるためには、後者が有効だと確信しています。