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学習の本来の形はやはり対面

2021年4月14日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

名著「スマホ脳」からメインテーマとは別個のサブテーマを見つけて書いていますが、第三回目のテーマは「対面学習の重要性」です。

このコロナ禍において、現在存命の人類のほとんどがほぼ初めて「対面」という行為を避けることを求められるという経験をしました。

「テレワーク」「リモート」「ソーシャルディスタンシング」

これらが新しい「常識」としてかなりの圧力をもって受け入れられていきました。

そんな中で、私たちランゲッジ・ヴィレッジは、言ってみれば究極の「対面型」サービスを提供しているわけですから、二度にわたる長期休業を決断せざるを得なかったのは当然のことだったと思います。

この判断がなされたのは、ウェブサイトにて「弊校のコロナ対策の根拠」というタイトルの記事を書いてお伝えした通り、この「対面型」にこだわり、もしこれを貫けない状況になったら迷わず「休業」を選択し、リモート教育には手を出さないことをあらかじめ決めていたからです。

なぜ、私たちがこの「対面」にこだわりぬいたのか、その意味を本書では非常に分かりやすく代弁し、また科学的に解説してくれている部分がありましたので以下にご紹介します。

「ミラーニューロンという他者を模倣することで学習する脳の神経細胞がある。新生児に舌を出して見せるとマネをするのは、この細胞のおかげだと考えられている。この細胞は動作を習得する時だけではなく、『他人がどう感じているか』を理解する役割も持つ。ドアに挟んだ人の写真を見ると、あなたの脳でも指を挟んだ人の脳と同じような活動が起こる。痛みまでは感じなくても同じような嫌な気持ちになる。痛みだけでなく、他者の喜びや悲しみ、恐怖もだ。つまり、自分の体と心の間、そして自分と他者との間にも橋を架ける様なものだ。他人を理解しようとするとき、ミラーニューロンが重要な役割を果たすのだ。相手の発言だけではなく、目の動きや表情、しぐさ、態度、声の調子、更にはその人に対する他の人たちの反応などが判断基準になる。このミラーニューロンを最大限に機能させるためには、他人と実際に会う必要があることが分かっている。それは、同じような映画と演劇を鑑賞した時に、演劇では人とあった時と同じような効果があるが、映画ではその効果は見られなかったことからよく分かる。つまり、目の前の実際の人間によってのみ強く活性化されるのだ。」

著者のこの指摘は、私たちランゲッジ・ヴィレッジに、これ以上ない勇気を与えてくださいました。

言語コミュニケーションは生身の人間が行う営みです。

だからこそ私は、「環境」すなわち、「相手の発言だけではなく、目の動きや表情、しぐさ、態度、声の調子、更にはその人に対する他の人たちの反応」など人間活動のすべてを重視した言語学習の仕組みをランゲッジ・ヴィレッジの「国内留学」という形で作り出したことを思い出しました。

ランゲッジ・ヴィレッジはこの根本的な存在理由に立ち返り、これからも他のどの組織よりも「対面」にこだわりぬく最後の砦であり続けようと思います。

 

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