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新しいWA! をつくろう。

2016年7月8日 CATEGORY - 代表ブログ

あたらしいWA

皆さん、こんにちは。

イギリス、すなわち「グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国」がEUから離脱するという決定を国民投票によって決してからかなりの時間が経ちました。

その後すぐ、スコットランドや北部アイルランドの連邦王国からの離脱およびEU加盟の議論が聞かれることは本当に皮肉なことだと思います。

よその国の政治的決断に口を出すほど、余計なことはないと思いますが、やはり私個人としては残念な結果だと思っています。

第一次世界大戦、第二次世界大戦という人類にとって最悪の結果をもたらしてきた二度の大戦を経て、様々な利害を乗り越え、ヨーロッパが一つにならなければならないという大きな理想の下に作り上げられてきたEUという仕組み。

そこに集まる各国が、その壮大な理想のために自国の利益を我慢をすることで一歩一歩積み重ねてきたものを、一瞬にして、「しらけさせ」てしまうような決断をこの国はしてしまったように思うからです。

この「しらけ」が、各国の「my country first」の機運を高めることに繋がらないことを心から祈るのみです。

先日、そんな気分で新聞を読んでいましたら、冒頭のような二面カラー広告が目に飛び込んできました。

キッコーマンのお醤油の広告です。

この会社は、醤油という日本の食文化の基礎となる超ドメスティックな商品を扱う会社でありながら、1957年にはサンフランシスコに米国子会社を設立し、それまで在留日本人や日系人向けが主だった醤油の輸出から現地人需要の喚起を意識したグローバル展開を行うなど進取の気性で有名です。

この広告は、世界の料理をその場所にプロットすることで世界地図としている非常に面白いビジュアルとともに、以下のようなメッセージが添えられたものでした。

「日本の食の伝統を受け継いできた技と、世界の食文化をつないできたアイデアで、国境を超えて世界の食文化との出会いの「輪」をつくろう。毎日の食卓に、あたらしい驚きの『WA!』をお届けするために。」

国境を超えて、世界が輪になることは「いいこと」であるという考え方が世界の共通認識になるように、このようなメッセージをさまざまな立場の個人、法人、国家によって様々工夫を凝らされ、世界に発信されていくといいなと思います。

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