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時間の感覚

2011年7月24日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

本日正午に地上アナログ放送がいよいよ終了ですね。

何年も前に、「2011年7月24日に終了」というニュースがあったときにはまだまだ先だな、と思っていましたが、実際にその日は、あっという間に来てしまいました。

最近、よく思うことがあります。

時間の感覚が非常に速く感じられることです。

小学生だったころ、一年は本当に長かった。

一年一年、年をとっていくことがものすごく大きなことのように感じられ、大人になるということはずっと先のことのように感じられました。

それが、中学生になり、高校生になり、大学、社会人と、毎年、毎年、加速度的にスピードが速く感じられるようになり、いつの間にか今の年になってしまっています。

どの一年も、その一年前よりも長く感じられることはありません。

すなわち、例外なく、前年よりも確実に短く感じられるようになっているのです。

試しに、今年米寿を迎えた祖母に「おばあちゃんの年になっても、毎年毎年、速くなっていくの?」と聞いたことがあります。

すかさず祖母は、「そうだよ。」とはっきりと答えました。

光陰矢の如し、時は金なり、寸暇を惜しむ・・・昔から、時間の貴重さは十分に理解されてきています。

しかし、人類はそのスピードをとめたり、管理することはできません。

なぜ、毎年毎年速く感じるのかをよく考えます。

たとえば、旅行で遠くの知らない場所に行くとき、行きは非常に長く感じられますが、帰りはそうでもないということがありませんか?

これは、おそらく、経験の力が作用しているのだと思います。

すなわち、行きは、道程のすべてが自分にとっては未知なので、感覚を通して入ってくるいろいろな情報を脳が処理するのに骨を折ることになります。

しかし、帰りは、逆行程とはいえ、行きに経験しているので、それなりに情報は得ているため、脳の処理を楽に行うことができるということです。

処理を楽にということは、脳をあまり使っていないという風に言い換えられるかもしれません。

そういえば、小学生のときはいろんなことが、初めての経験で、いつもテンションがハイになっていたような気がします。

しかし、大人になった今、いろんなことが経験済み、もしくは、かっこつけて経験済みのふりを無意識にしてしまっているのかもしれません。

大人になったら、むしろ意識的に、「未経験」を自称すべきですね。

それができれば、もしかしたら、時間のスピードを長く感じられるかもしれません。

そう努力していきたいものです。

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