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欧米人がマスクを嫌う理由

2021年2月22日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

日本ではコロナ禍が広がる前から、人々がマスクをして街中を歩いていることに対して、ほとんど抵抗はありませんでした。

おそらく、花粉症が社会問題化してからはむしろ、少なくとも1/3の人たちがマスクをしていても、それを普通の光景として受け入れていたように思います。

しかし、一方で欧米人はどうか。

実際にランゲッジ・ヴィレッジの外国人講師に聞いてみると、マスクをして街を歩くという行為は、「ものすごく異様」な光景に見えるそうで、何か重大な感染症を患う病人が入院先の病院から抜け出してきてしまっているのではないかと誤解するくらいに「異様」に思えていたらしいです。

しかし、このコロナ禍は世界的にこの「マスクをして街を歩く人」がいる光景を「日常」にしてしまったように思います。

そのような中でも、日本をはじめとするアジアの国々に比べて圧倒的に死者、重症者を多く出しながらも欧米では今でも「マスクをして街を歩く人」がいる光景を「日常」として受け入れられない人の割合はかなり高いとも聞きます。

なぜ、アジアと欧米でここまでマスクに対する意識に違いがあるのか、先日ウェブ上にて日本人と欧米人のマスクに対する意識のギャップについての記事を見つけましたのでご紹介します。

このギャップの存在についてこの記事では次のように説明されています。

「私たちは、人間の表情は普遍的なものと信じてきました。古くはダーウィンが表情は動物から進化して普遍であると言い、その流れをくみウソを見抜く表情分析で有名になったポール・エクマンという心理学者が『基本表情は世界各国共通だ』という研究を出していました。ところが、10年ほど前から、視線がどこに向いているかを追うアイトラッカーという装置を使って、顔を見る際の行動がより繊細・科学的に調べられるようになり、認識が変わってきました。私たちは確かに世界各国の人たちの表情を読み取ることができるのですが、東アジア人の表情は目元、欧米人の表情は口元に出やすく、表情を見る際の注目部位も東アジア人は目元、欧米人は口元だということがわかってきたのです。東アジアの人がマスクに比較的抵抗がないのは、目元が見えるからではないでしょうか。中国など他の東アジアの人たちと話すと、なかでも日本人が一番マスクに拒否感がないのかも知れないと感じます。一方で、多くの欧米人がマスクに抵抗を感じるのは言葉が聞き取りにくくなるという問題もあるようですが、やはり表情・感情が読み取れない気持ち悪さからだと思われます。親しい人とも感情のやりとり、情動のやりとりというコミュニケーションの根幹が成立しないというのは苦痛であり、不愉快でしょう。逆にサングラスをずっとしている人に対して日本人が落ち着かない、不遜な感じを抱くのは、表情・感情を一方的に隠していると感じるからでしょう。」

彼ら欧米人にしてみれば、今の世の中の状態が、私たち日本人にとっての「ほぼすべての人々が街中でサングラスをしている」状態に等しいことになります。

それは、「苦痛であり、不愉快であり、落ち着かない」のもうなずけます。

また先日、うちの女房が次のようなことをポロっと言っていて、なるほどなと思いました。

「今年の小学校一年生の子たちは、多くのお友達の顔を知ることができずに一年が経ってしまったのかもしれないね。」

こんな状態が、二年、三年続いてしまって言いはずがありません。

一日でも早く、サングラス、いやマスクをとることができる日が来てほしいと思います。

 

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