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相関関係と因果関係

2020年4月13日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

今回のタイトル「相関関係と因果関係」ですが、この二つを定義から比べてみると以下のようになります。

「『相関関係』とは、二つの事柄のうち、一方が変わると、もう一方も変化するという関係です。 数学では、二つの変数のうち一方が増えた場合、もう一方も増えたら『正の相関』、減ったら『負の相関』、どちらでもなければ『無相関』と言います。 これに対して『因果関係』とは、二つの事柄の一方が原因で、もう一方が結果となる関係です。」

ただ、この定義、毎回理解した気になるのですが、心の底から納得するまでにはいかないのです。

というのも、この定義からすると狭義の相関関係(疑似相関)は「原因がないのに一方が変化するともう一方も変化すること」ということになるわけで、結局原因がないのに増えるのはなぜ?とこの部分の納得がいかないからです。

先日(2020年4月10日)の読売新聞夕刊の「よみうり寸評」(この左となりにランゲッジ・ヴィレッジの広告があって目に留まりました。)がまさにその納得がいく内容となっていたのでご紹介します。

「病気のかかりやすさに男女差が生じるとの考え方もあるらしい。新型コロナウィルスの感染者の約6割、死者の7割強を男性が占める。そんな国内の実態を菅官房長官が明らかにした。ただし『単純に性別が影響しているかどうかわからない』というのが長官の説明である。喫煙率の差も指摘されるが、何はともあれ正体の解き明かされていない敵を相手に現状でなすべきは逃げの一手に限る。女も男もない。」

つまり、「男女差」と「新型コロナウィルスへの弱さ」は、上記のことから考えると、「相関関係」であって「因果関係」ではないということになります。

それは、男性の「新型コロナウィルスへの弱さ」は、「男である(A)」ことが「女である」ことより「喫煙している(X)」ことへの結びつきが強いため、結果的に「相関関係」にあるだけで、因果関係としては「喫煙していること(X)」と「新型コロナウィルスへの弱さ(B)」とされるべき可能性が高い(これについても現時点では断定されているわけでない)ということです。

図ではこんな感じになるでしょうか。

いずれにしても、この二つの関係の違いが非常に分かりやすい事例だと思います。

 

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