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考えて生きる

2022年7月14日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

考えて生きる」という本を読みました。

このタイトルを見た瞬間、アマゾンで即買いしました。

というのも、この「考えて生きる」というのは、私がこのコロナ禍において最も大切なキーワードとしてきたものだったからです。

そんな中で偶然目にした本書は、元マイクロソフト社長の成毛眞氏と2ちゃんねる開設者のひろゆき氏のまさにこのテーマでの対談をまとめたものです。

対談の中では、一方が論破王として有名なひろゆき氏ということもあって、結構意見が合わないテーマが目立ち、何度もハラハラさせられる場面がありましたが、本書のメインテーマである「自分の頭できちんと考える方法」については見事に二人の意見が合っていたのが印象的でした。

以下にその部分に該当する二人のやり取りを要約引用(一部加筆修正)します。

成毛:僕がやっている方法はシンプルです。全世界的な自由民主主義国圏の中で評価が高く、尚且つ分厚く、値段が2000~5000円くらいするのにベストセラーになっているような本を読んでその本の内容を受け売りするだけ。例えば、トマ・ピケティ、エマニュエル・トッド、ジャレド・ダイアモンドなどのような。これを10年も続けていると、『成毛さんは言っていることがちゃんとしている』と評価してもらえます。

ひろゆき:今回のテーマは「自分の頭で考える」ってことですけど、僕は自分の頭で考えない方がよい派なんですよ。世の中、自分の頭で考えた方がうまくいくのって、頭の良い上位1%だと思うんです。んで、残りの99%の人たちは頭の良い人が考えたものを、そのまま受け止めて使ったほうが断然良い。ってことで、成毛さんがやっている評価の高いちゃんとした本を読んで、それを受け売りするっていうのは、僕の考えと共通しているのかなと思いました。

このやり取りを聞いていて私自身ちょっとうれしくなってしまいました。

というのも、このブログでもトマ・ピケティの「21世紀の資本」、エマニュエル・トッドの「老人支配国家日本の危機」、ジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」についてはご紹介していたからです。

ブログで紹介しているってことは、私も著者の「受け売り」をしていることになるのですが、ただそれは「自分の頭で考えない」ということとは少し違うと自己弁護したいと思います。

なぜなら、彼らのような知の巨人の著書の多くは、成毛氏が言っているように「分厚」く、通読するのが確かに大変なのですが、「値段が2000~5000円くらいする」ため、途中で断念するのはもったいなく、何日もかかっても最後まで頑張って読むことになるからです。

また、長いだけでなく内容も簡単ではないので、理解できない部分が出てきた場合には、ネットを駆使して分かるまで調べることにもなります。

そのような読書体験はまさに、彼らのような知の巨人との「対話」を疑似体験しているようなものではないかと思うのです。

そして、読了後は自分なりの考えをブログにまとめるわけですから、それはもはや自分一人で「考えて生きる」よりもよほど「自分の頭できちんと考える」ことになるはずなのです。

冒頭のキーワードの話に戻りますが、世界の誰にも経験のない「コロナ禍」をどう乗り越えるか、日本中が思考停止に陥っている中で、自分にとって、自分の家族にとって、そして自分の会社にとって最良の選択をするために、読書という知の巨人との「対話」をしました。

今もまだその最中ではありますが、ランゲッジ・ヴィレッジの運営における「新型コロナウィルス対策について」は少なくとも私自身にとって最良の選択をしてきた記録となっていると思っています。

ということで、これからもできる限りこの習慣を続けていこうと思います。