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脱日入亜

2010年8月25日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

先日、NHKの灼熱アジアという番組を見ました。

タイトルの通り、日本企業が日本の市場の縮小化に耐え切れずに、海外、主に東南アジアに工場を出さざるを得なくなっている現実をリポートしていました。

また、それだけでなく、あちらの市場の拡大にしたがって、技術の移転もしなければならない決断を迫まられ、その結果、資本の蓄積が可能となり、逆に技術はあるが苦境にあえぐ日本企業が、タイの企業に買収されるというようなことになっているという事もとりあげられていました。

少子高齢化、各種税金の高さ、資源の乏しさ、・・・これらの経済にとっての悪条件を重ねて持ってしまった日本が今後どのような活路を見出せるのでしょうか。

今までは、それらの悪条件を「技術」の力で何とか食い止めていたといったところでしょうが、先ほど書いたようにアジアの市場の魅力に負け、その「技術」までも流出させるしかないところまで追い詰められている状況を本当にリアルにドキュメントしていました。

以前にも書きましたが、日本では日本の企業を買収される事を「負けた」と捉え、何とか買収防衛策などといった経済全体から見れば成長のまったくないことに経営者は頭を絞ります。

しかし、経済全体、すなわち日本経済圏で考えれば、魅力があるから買ってくれるわけであり、それにより日本人の雇用、それから、将来にわたってそこから生み出される税収の事を考えれば「負け」ではなく「ありがたいこと」という風に考えるべきところに来てしまっているのではないでしょうか。

グローバル経済に、生産側として参加するには、会社の所有者は誰か?は二の次で、その生産にかかわり続けることのほうがどれだけ重要な事だとは考えられないでしょうか。

私は、非常に背筋が凍るような感覚に襲われながらこの番組を最後まで見てしまいました。

 

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