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革命のファンファーレ

2017年11月3日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

以前にキングコング西野さんが「えんとつ町のプペル」という絵本を「4年半」もの歳月をかけて完成させて見事ヒットにつなげたという記事を書きました。

彼が「世の中への挑戦状」を突き付けて多くの敵と味方を作り出しながら最終的に作品をヒットにつなげていくさまは、まさに従来の世の中の常識に対する「革命」とも言えるものではないかと感じていました。

その彼が、彼の「革命」についての考え方を「革命のファンファーレ」という一冊の本にまとめられたとのことで読んでみました。

本書を読んで一番感じたことは、著者は世の中のことをかなり深いところまで洞察した上で、自分の取るべき行動を確信的にとっているということです。

ですから、彼が「世の中への挑戦状」を突き付けてそれが、ネット上で「炎上」したと、私たちは表現しているけれども、実は、彼の中ではそれは「炎上(意図しない混乱)」ではなく、むしろ自らの作品を世の中に知らしめるための「広告(意図した手段)」だということです。

これらのことを、「後付け」だという人もいるかもしれません。

とりあえず、わがままに言いたい放題やりたい放題主張していたら、それが結果的にうまくいったものを、後から理論づけしただけだと。

ですが、それにしては、彼の結果はあまりにも成功率が高すぎる。もしくは、後付け理論の筋が良すぎるように感じるのです。

それは、彼が最初から「本質」をことごとく理解しており、大切な一線がどこにあるのかを分かった上でそれらの行動を行っていたからだというのが本書を読むとよく分かります。

多くの政治家が、その「発言」でつぶされるのは、その一線がどこにあるのかわかっていないからですが、橋下元大阪市長が、あれだけきわどい発言を何度もしていたのに、つぶされなかった理由はそこにあるのかも知れません。

この一線の正体が何なのか、それを著者は「信用」だと考えているようです。

この「信用」とは、「好感度」とは全く別の概念で、有名人だから信用があるということではありません。

例えば、タレントとして好感度を得るためには、食レポのシーンでは、「まずい」ものにも、「うまい」というウソを上手につくことが必要です。

しかし、信用とは、そこで決してウソをつくことなく、その人にしかできない方法で「まずい」という本当のことを表現することをどんなときにも貫くことによってはじめて得られるものだと言います。

本物の政治家に求められることは、「好感度」ではなく、この「信用」です。そして、本物の企業家、本物の専門家に求められるものも同様です。

だからこそ、その一線は、一度限りの発言では見いだせず、その発言を一貫して言い続けることができる場合にだけ見出されるのでしょう。

まさに、彼が「革命」と称する今までの姿勢は、そのことを証明していると思います。

彼は次のように言っています。

「一歩踏み出すときに必要なのは、「ポジティブシンキング」ではなく、「ロジカルシンキング」だ。説明できてしまう事柄に勇気など必要ないからだ。情報は行動する人間に集まり、さらなる行動を意味、また情報が集まってくる。今、あなたが行動できていない理由は、ただあなたが情報収集をさぼっているせいだ。」

いまだかつて、ここまで「好感度」を犠牲にして「信用」を作った芸人を私は知りません。

 

 

 

 

 

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