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GIGAスクール構想

2021年7月19日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

皆さんは「GIGA(Global and Innovation Gateway for All)スクール構想」なるものをご存知でしょうか。

先日うちの子供たちが学校からキーボード付きのタブレットを持ち帰ってきたので、「これはなんだ?」と聞いたら、「学校で配られた」という返事でした。

お恥ずかしながら、これが文科省が進める改革の大きな一歩であることを、実際に子供たちに配られたタイミングで知ったということになります。

そしてそのすぐ後に、この「GIGAスクール構想」についてのYahooニュースのオリジナル記事「デジタル教科書への期待と懸念」が公開されました。

以下、記事を要約します。

「デジタル教科書が教育現場に広がりつつある。学校教育法が2019年4月に改正され、紙の教科書に代えて学習者用デジタル教科書を使用できるようになった。文部科学省は当初、2023年度中に小中学校の児童生徒に、1人1台、タブレットなどのデジタル端末を貸与する『GIGAスクール構想』を進めようとしていたが、コロナ禍によってICT活用の声が高まり、計画を大幅に前倒しした。端末の環境が整った今年度からはデジタル教科書を一部の学校で利用する実証事業も始まり、現在、小・中でのデジタル教科書の利用率は約4割まで上昇した。現状、デジタル教科書は、内容もレイアウトも紙の教科書とまったく同じでなければならないと規定されている。ただし、例外が許されている機能もある。拡大や縮小、図版などの一部の拡大表示、ツール上のペンやマーカーによる書き込み、音声読み上げ、ルビを振る──などだ。デジタル化されたコンテンツの大きな特徴は、リンクを通じて膨大な情報にアクセスできることだ。だが、デジタル教科書から直接外部サイトへリンクすることは基本的に認められていない。副教材的な、教科書に準拠するデジタル教材が外部リンクとして認められているのみだ。教科書は検定による審査を必要とするが、リンク先の動画なども含めて検定対象とするかどうか、決まっていないためだ。デジタル教科書は2024年度の本格導入を目指している。今年5月、萩生田文科相はデジタル教科書への全面移行ではなく、当面は紙と併用する考えを示した。」

この記事を見ますと、この「GIGAスクール構想」の本命は、2024年度のデジタル教科書の本格導入、それは紙の教科書の廃止とセットとなるかは不明ですが、政府は平井デジタル改革担当大臣と萩生田文科大臣との間で無償化に向けて前向きに取り組むとの方針で一致しているようです。(→こちら

私は、紙の教材で育ってきましたので、正直言って全ての学習をデジタルで行った場合の具体的なイメージが湧かないので、この動きが子どもたちにとって最終的にどのくらいのメリットとデメリットをもたらすのかを見通す能力を持っていません。

とは言え、私自身の感覚で言えば、紙の本を読んだときと電子書籍を読んだときの内容が頭に入ってくるスムーズさで言うと、圧倒的に「紙」が有利だと思っています。

ただ同時に、紙の教材が次のような点で圧倒的に不利な点も経験しています。

それは学生時代に世界史、特に文化史として、古代インドの大叙事詩「ラーマーヤナ」とか「マハーバーラタ」などが山川出版の用語集に名前と簡単な説明のみ掲載されているのですが、これが全く頭に入らないのです。(笑)

ただただ、大学受験のためだけに「古代インドの大叙事詩=ラーマーヤナ、マハーバーラタ」などと丸暗記をするという意味不明なことをしなければいけなかったわけです。

ですが、当時にデジタル教科書が存在していて、「ラーマーヤナ」とか「マハーバーラタ」のリンクをクリックしたら、実際の中身がみられるような教材になっていたら、この二つの言葉をどれだけ有意義な知識として頭に入れることができただろうと思います。

時代の流れ、そして国の財政を考えれば、2024年度にデジタル教科書が本格導入された暁には、紙の教科書は全廃されるべきことだとは思います。

ただ、どうしてもアナログおじさんの私としては感情的にメリットとデメリットがどうしても交錯してしまいます。(こういう意見によってDXがなかなか進まないわけなので無視してください)

いずれにしても、これからの子供たちは、せっかく配られたデバイスを活用して紙媒体で育った私たちの世代よりも、ずっと深みのある学習をしてもらいたいと強く思います。

 

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