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WHYから始めよ!

2022年4月24日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

私は自ら主宰する「英文法合宿」において通常では考えられない短期間(2泊・5泊)で英文法の完全習得を5泊では95%、2泊では75%の成功率で実現していることを公言しています。

6年・10年をかけてもできなかったことをたった2泊や5泊でできてしまうその理由として「合宿」という環境から得られる「加速度」と「なぜ(why)そうなるのか」にこだわることで得られる「納得度」の掛け算をあげています。

特に「why」へのこだわりは、様々に絡み合った物事の複雑な構成要素に一本筋を通すことで、「物語」をそこに見出すことを可能にします。

多くの人が一瞬で諦めてしまうような複雑に絡み合ったものに対しても、その中になんとか「物語」を見出せさえすれば、最後までやり切るためのパワーを手にすることができるということを私は自ら運営するこの講座の受講者さんの結果によって体感的に理解していました。

今回、丸ごと一冊「WHYの力」について書かれた本を見つけましたのでご紹介します。

タイトルは「WHYから始めよ!」で、以前ご紹介した似たようなタイトルの「イシューから始めよ」という本に甚く感銘を受けたこともあり、目にしてすぐに購入し読み始めました。

著者はコロンビア大学で教鞭をとるアメリカ人「モチベーションコンサルタント」 サイモン・シネック氏です。彼のTEDでの講演は絶大な人気を誇ります。

本書より、「WHYの力」に関する重要な記述を以下に要約します。

「ビジネスにおいて『値下げ』や『キャッシュバック』はほとんどの企業にとって長期的に取りうる方法ではない。ただし、そのビジネスにおいて客全体の平均取引回数が1回ということである場合には例外的に有効となる。つまり、2回以上の取引や忠誠心を伴う人間関係の構築には、『値下げ』や『キャッシュバック』ではなく、なぜその企業と取引をしたいのかという問いへの答えとなるなにか(WHY)を提供する必要がある。例えばこのような例がある。9.11以降、サウスウエスト航空に小切手を送る顧客が何人もいた。彼らは窮地に陥った会社に支援の手を差し伸べたのである。時には1000ドルの小切手を添えて『長年、貴社にはとてもよくしてもらいました。お礼を申し上げるとともに、この大変な時期に少しでもお役に立てればと思います。』という手紙が同封されていたこともあった。顧客は企業にパートナーシップのような感情を持っていたのである。同社にとってこの出来事は長期にわたってかけがえのないものとなった。そして歴史上、最も利益を上げる航空会社という地位を維持する原動力となった。」

本書の「WHY」と私の講座の「WHY」の意味は直接的には異なりますが、敢えて例えれば、英文法の習得において一回の試験で高得点をとるためだけの詰込み型の学習法は、「値下げ」や「キャッシュバック」に相当し、「英文法合宿」におけるあらゆる「WHY」を重視し、その「WHY」に真摯に答える姿勢を貫いていることは、いつまでも記憶に定着し信頼性の高い英語力を維持する学習法であり、サウスウエスト航空の取り組みに相当するはずだと私は信じています。

サウスウエスト航空の伝説的事例に私の小さな矜持を重ねることは大変恐縮ではありますが、私としても「WHY」を重視し、その「WHY」に真摯に答えることは決して譲れないことだとしてやってきたことです。

手前みそでありますが、「WHYより始めよ!」とはそういうことなのだと思っています。

 

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