代表ブログ

続・究極のキャッシュレスの形

2021年9月17日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

以前にこのブログにて「究極のキャッシュレスの形」という記事の中で、

「本来であれば、キャッシュレス時代の通貨は、このグローバル時代を考えれば、世界的に統一されるのが使用者としてはもっとも理想のように思えますが、少なくとも現時点においては現行の「通貨」を発行する国家もしくは中央銀行が主導して行われるべきだと思うのですがどうでしょう?」

という主張をしました。

その記事を書いた時点では、私のこの主張が専門的に大きく的を外しているかもしれないという心配があったので、記事の最後を「今後通貨についても深く学んでみようと思います。」としていました。

そんな中で、先日ご紹介した「コロナショックを生き抜く(お金編)」という本の中に、金融のプロ中のプロである藤巻健史氏がデジタル通貨の日銀管理について語っていた部分を発見しましたので該当部分を以下に引用します。

「量的緩和という法律違反の策に変わって伝統的金融政策であるマイナス金利を徹底して導入するのが私の主張ですが、それにも実は弱点があります。それはタンス預金が増えてしまうこと。銀行に預ければ利息を取られるとなれば、預金などはせず手元に置いておいた方がいいと考えるのは当然です。ですがこれでは経済が回りません。それに対する秘策が『日銀デジタル』です。従来の円も存在し続けますが、そちらは1円から1000円までにして、5000円札や1万円札を日銀デジタルだけにします。そして、18歳以上の日本人全員が日銀に口座を持ち、手持ちの日銀デジタルはすべてその口座で管理するようにするのです。つまり、すべての高額決済を日銀の口座で行う仕組みにします。すると、物理的にタンス預金はなくなり、またマイナス金利となれば日銀デジタル口座のお金がどんど減っていくわけで、使わなければ損なのでおのずと日本人がお金を使うようになるわけです。」

また、当の日本銀行のホームページをのぞいてみたら、「中央銀行デジタル通貨」についてのQ&Aが存在しており、この藤巻氏の主張に一定の意義があることを認めていることに気が付きました。

ただし、現時点での私が主張するような日本銀行の中央銀行デジタル通貨自体については以下のように否定的です。

「現金を代替するようなデジタル通貨を中央銀行が発行することについては、具体的な検討を行っている国もありますが、民間銀行の預金や資金仲介への影響など検討すべき点も多いことなどから、多くの主要中央銀行は慎重な姿勢を維持しています。日本銀行も、現時点において、そうしたデジタル通貨を発行する計画はありません。」

しかし、その存在を議論していることを発見したことで私の議論はそこまで的を外していたわけではなかったと理解しています。

 

◆この記事をチェックした方はこれらの記事もチェックしています◆