「日本人英語」のすすめ #116
2015年6月19日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介
【書籍名】 「日本人英語」のすすめ
【著者】 グレン・サリバン
【出版社】 講談社現代新書
【価格】 ¥583 + 税
【購入】 こちら
日本人の英語との付き合い方を「オモテ英語」(教科書英語)と「ウラ英語」(日本人英語もしくは和製英語)という二つのかかわり方に分け、一般的には批判の対象となる「ウラ英語」をプラスに評価しようとする大変珍しい本だと思います。
本書の主題は、悪名高き「ウラ英語」(日本人英語)を堂々と使用しようというものです。(笑)
読み進めていっても、なかなかその論に賛同するには無理がありすぎる、というか、むしろ私には著者が日本人を皮肉っているようにも聞こえてしまうほどでした。(実際に私は日本人のこの「ウラ英語」を「アルファベット日本語化論」という記事で批判しています。)
ですが、その中で一点、非常に印象的な視点が著者の考えにはあるのではないかと思いました。
それは、「ウラ英語」(日本人英語)を使用するとき、日本人は「無意識」にそれを使用しているという事実を指摘していることです。
このことについては、非常に重要だと思いますので、「日本人と英語」ブログにおいていくつかの視点から取り上げたいと思いますので、ここでは詳しくは述べませんが、日本人と英語との付き合いということを考えると非常に興味深いものだと思いました。
文責:代表 秋山昌広