もし御社の公用語が英語になったら~生き残るための21の方法~ #11
2014年5月10日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介
【書籍名】 もし御社の公用語が英語になったら~生き残るための21の方法~
【著者】 森島秀明
【出版社】 祥伝社
【価格】 ¥1470(税込み)
【購入】 こちら
この本では、冒頭の日本人にとっての開国、すなわちグローバリズムの必要性をといている部分は、非常に意識を高められる良いものとなっています。
つまり、これからの日本人は、グローバルになるべきか、どうかという議論はとっくに終わっているのだということを、改めて確認させられる内容です。
企業の「英語公用語化」の議論には、そんなことをやっていたら、5分ですむ会議が、なれない英語のため10倍もかかってしまう、ばかばかしい!現実的ではない、楽天の三木谷社長の思い付きだなどという厳しい意見もいまだ多くあります。
しかし、日本企業が、現在のビジネス規模を維持するためには、その戦いの土俵が今後、日本以外のところにならざるをえないという事実は、どうしても変えられないものだということには私は賛成です。
人口動性、グローバル化による賃金格差の世界的平準化によって、日本の購買市場は確実に縮小します。であれば、規模を維持、若しくは拡大するとなれば、土俵はおのずと海外ということは当たり前だからです。
三木谷社長も、おそらく、はじめは5分の会議が10倍かかって効率が恐ろしく悪くなることなど分かっているはずです。でも、それをやる必要性がある、そうしなければ生き残れないのだということを強く意識しているのだと思います。
サムスンのような韓国企業がなぜ、世界を今制覇しているのか、それは韓国の国内市場があまりにも小さいため、端から、世界に売っていくことしか見ていなかったという話と同じです。
ただし、具体的なおすすめの学習法については、体験者の体験談のレベルにとどまっているような気がします。
英語教育に命をかけている私から見ると、どうかな?と思うところが多い内容となっていると思いました。
そこらへんを加味しても、「英語を使う」ということがこれからの日本人にとって重要であることを正面から説く内容は価値があります。
文責:代表 秋山昌広