【書籍名】　 サバイバル英会話

【著者】　　 関　正生

【出版社】　 NHK出版新書

【価格】　　 ￥780＋税

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＃289「サバイバル英文読解」の著者による続編です。

前著の目標が「『受験英語』から『実用英語』への橋渡し的な学習の限界を超えていくこと」であって、内容としては英文読解の「定石」を解説していながら、それが決して安易なもの、応急処置的な方法論ではなく、一生モノと言える読み方を体系的に示したという著者の仕事に非常に納得感を得ました。

「英文読解」の続編としての「英会話」というわけですから、より「実用英語」としての色が濃いものとなっているはずということで読み始めました。

本書は英会話をとかく難しいものと思い込んでいる日本人に対して、まずは「話せるようになるまでの道筋」すなわち、ゴールまでの地図を正しく提示し、英会話に対する誤解をあげてそれらを解消してくれています。

その上で、必要な状況で必ず使える具体的なスキルについて取り上げて解説するという二段階構成になっています。

つまり、前半で英会話に対する「マインド」を捉え直し、後半で「テクニック」を伝授するといった感じです。

私個人としては、前半の「マインド」の部分で、非常に共感させられる部分が多かったり、かつて私自身のアメリカ留学時代の体験を思い出させられ、その認識を再確認させられました。

「受験のプロ」である予備校講師が教える実践的「英会話術」という意外な組み合わせですが、だからこそ説得力が増している部分があるように思います。

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