おすすめ書籍紹介

ラテン語でわかる英単語 #337

2025年1月12日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介

【書籍名】  ラテン語でわかる英単語 

【著者】   ラテン語さん

【出版社】  the Japantimes 出版

【価格】   ¥2,500

【購入】    こちら

#333「英語上達完全マップ」の関連ブログ5の「語彙増強(ボキャビル)」の記事の中で以下のような著者の語彙に関する考え方を明らかにしました。

一般に、5000単語程度あれば英語で書かれたものは何であれ95%はカバーされるので、この5000語くらいまでは通常の英語トレーニング(文法や長文読解など)の中で自然体で吸収する。

一方で、TOEICで高得点をとるのに8000語、英検1級合格のために10,000語、ペーパーバックが楽しめるために15,000語、TIMEやNEWSWEEKが楽しめるために20,000語の英単語が必要とされるが、これら5%しか出てこないような語彙だけをそのような自然体で吸収することは効率が悪すぎる。

だから、ここで初めて「語彙増強(ボキャビル)」という単語だけを目的とした「不自然」な学習が必要となる。

その具体的方法は、それらレベルの高い(使用頻度の低い)単語ばかりを集めた単語帳を厳選して、繰り返し繰り返し記憶が定着するまで読み解いていくというものです。

その「厳選」の際のポイントが「例文(短文)がなじみやすく単語のイメージがつかみやすいもの」ということでした。

これには非常に納得感が高かったのですが、それでもいかんせん5%以下という低い頻度でしか現れないものを確実に覚えることは大変なことです。

本書は、「レベルの高い(使用頻度の低い)」かつ「語源をラテン語にさかのぼれる」単語(*)に限定した作りになっていますので、基本的には上記の例文重視の方針の上に、この「語源」の力を補助的に活用すれば、その記憶の定着の可能性は格段に高まるはずだと思いました。

ちなみに、本書の著者のラテン語さんは、代表ブログでご紹介した「世界はラテン語でできている」の著者でもあり、その説明の巧みさ、納得感の高さは確認済みでしたので迷わず購入した次第です。

(*)英単語を使われる頻度順で並べた場合、1~1000位の内訳は、英語本来語が83%、ラテン語由来が2%、フランス語由来が11%であるのに対し、範囲を20,000位まで広げると英語本来語19%、ラテン語由来15%、フランス語由来36%となっており、そもそも使用頻度の低いものほどラテン語(ラテン語の子孫であるフランス語も含め)の影響が強くなっています。

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