おすすめ書籍紹介

世界史で学ぶ教養の英単語 #345

2025年3月9日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介

【書籍名】  世界史で学ぶ教養の英単語 

【著者】   永井 忠孝

【出版社】  ダイヤモンド社

【価格】   ¥1,800 +税

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この本がどのようなものか例えれば、「『Z会の速読英単語』のコンテンツが全て世界史に関連したものになったもの」とでもなりましょうか。

つまり、何が言いたいかと言えば、英単語を記憶しようとした時に「文脈」とともに覚えることという絶対的に重要なポイントを押さえつつ、なおかつ特に受験生であれば「文脈」を世界史の内容に結びつけることで必然的にそのコンテンツに対する興味がMAXな状態を作り出すことができるという、二重の意味で「効果的」な英単語学習教材が誕生したというわけです。

自分の受験時代にこのような書籍が存在していたら、間違いなく即買いしていたはずです。

そのくらい素晴らしい一冊なのですが、ただ一点だけ残念なポイントがあります。

それは、一つ一つの長文のタイトルが世界史上の人物などの名前になっているのですが、その英語名に「発音記号」がついていないことです。

というのも、私は世界史が結構好きでしたのでアメリカ留学時代、世界各国の友人に対してその国の歴史についての話を振ることを結構やっていたのですが、その時に歴史上の人物や地名などがなかなか通じなくて困りました。

その原因は、それらの英語での発音と私たち日本人が世界史の教科書の中で学んだ発音とが異なっていることでした。

本書はタイトル以外の対象単語についてはしっかりと発音記号が付されているのですが、最も重要であろう「人物名」にはそれがないという点でかなり致命的な欠陥を有していると思うのです。

ならば、ということで私は重要な人物名のタイトルのところに自分で調べて発音記号を手書きで書き入れることにしました。

もしかしたら、著者はそのように読者を仕向けることでその最も重要であろう「人物名」記憶の定着を図れるようにわざとそのようにしたのかもしれません。(笑)

ということで、少なくとも私の蔵書としての本書はこの点もクリアして、三重の意味で「効果的」な英単語学習教材となりました。

 

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